マンション騒音「記録してもムダ」と専門家が断言する理由・対策を解説

騒音の“被害に苦しんでいる場合”の対処法 「マンションの騒音問題」第3回

橋本 典久

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“マンション騒音問題”の渦中で悩んでいる人は、いったいどうすれば? 建築と音の専門家が解説(写真アフロ)

自分が経験して初めてわかる、マンション上階から響く騒音のツラさ。我慢に我慢に我慢を重ねて、やっとの思いで、控えめに苦情を伝えても、音は少しも改善されず……。

そんな、今まさに“マンション騒音問題”の渦中で悩んでいる人は、いったいどうすればいいのでしょう? 騒音問題の専門家・橋本典久さん(騒音問題総合研究所代表)に、お話を伺いました。

「騒音問題に巻き込まれないために必要なこと」について解説した第1回、「騒音の“苦情を寄せられた場合”の対処法」についてお聞きした第2回に続き、最後となるこの第3回では「騒音の“被害に苦しんでいる場合”の対処法」について教えていただきます。

騒音トラブルの予防をしておきたい人、騒音に悩まされている人、苦情に悩まされている人、それぞれの立場や事情を知ることで、解決の糸口が見えてくるかもしれません。

(この記事は、第3回「騒音の“被害に苦しんでいる場合”の対処法」です)

「苦情」を伝えても良い結果は得られない

マンションの上階の住戸から、ドスンバタン、バタバタ──などと音が響いてくる。その場合、たいていの人は、ある程度の期間、我慢するのではないでしょうか。

でも、音は鳴り止む気配がない。我慢も限界に近づいている。そんなときにやるべきことは?

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