「卒園おめでとう」を伝える絵本3選! 門出を祝うプレゼントにぴったりな名作[絵本専門店の書店員が選出]

子どもの本のプロが選ぶギフト絵本 #13~卒園祝い~ (2/4) 1ページ目に戻る

ブックハウスカフェ店長:茅野 由紀

成長と思い出を振り返るアルバムのような一冊

幼稚園・保育園を離れ、小学校という新しい世界へ旅立つ──。“卒園”は、子どもの成長の大きな節目。入園当時を思い出すだけで、目頭が熱くなる親御さんも多いでしょう。

そんなお子さんと親御さんへ、成長を寿(ことほ)ぐ気持ちと心からのエールを届けられる絵本を選んでみました。

最初にご紹介するのは、『そしておめでとう』(ニジノ絵本屋)。作者は、『おかあさんといっしょ』(NHK Eテレ)で1974年から13年間“体操のお兄さん”として活躍された瀬戸口清文さん。

ご自身のお子さんが卒園するときに書き下ろした、同タイトルの卒園ソングから生まれた絵本です。見返しには、楽譜と歌詞も載っています。

『そしておめでとう』(詩:瀬戸口清文、絵:えがしらみちこ/ニジノ絵本屋)
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“セトちゃん”の愛称でファンから親しまれ、『おかあさんといっしょ』で一時代を築いた瀬戸口さん。番組卒業後は、運動遊びの第一人者として、子どものために尽力されました。

2018年に逝去されるまで、のこした歌や振り付けは1000曲以上にも。ずっと子どもたちをそばで見守ってきた瀬戸口さんの紡いだ詩はとても尊く、優しさやあたたかさが伝わってきます。

絵は、絵本作家・えがしらみちこさん。入園から卒園式までのようすを淡くみずみずしい水彩画で描いています。

絵本の中でイキイキと動き、実に表情豊かな子どもたち。ふっくらとした手や頰もかわいくて、小さな子どもの愛らしさが見事に表現されています。

お絵描き、砂場遊び、お弁当、運動会にお遊戯会。お友達と遊んだり、ときにはケンカをしたり……。ページをめくるたびにあふれ出すたくさんの思い出。親子で一緒に読んで「あのときは楽しかったね」「がんばってたね」と、アルバムのように思い出を振り返るのもいいですね。

最後の見開きいっぱいに描かれた、親子3人のとびきりの笑顔。親御さんは、さまざまな想いが込み上げてくるのではないでしょうか。

お子さんへのギフトでありながら「無事に卒園を迎えられてよかったね」「おめでとう」と、親御さんにも祝福とねぎらいの想いを届けられる一冊です。

次は園のお友達と出会った「奇跡」を伝える本

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