
「卒園おめでとう」を伝える絵本3選! 門出を祝うプレゼントにぴったりな名作[絵本専門店の書店員が選出]
子どもの本のプロが選ぶギフト絵本 #13~卒園祝い~ (4/4) 1ページ目に戻る
2026.03.05
ブックハウスカフェ店長:茅野 由紀
最後にご紹介するのは、『おおきくなったら きみはなんになる?』(講談社)。保育園アドバイザーでもある絵本作家・藤本ともひこさんが、毎年、卒園式で子どもたちに語りかけてきた言葉が絵本になりました。
藤本さんは音楽活動もされていて、読み聞かせや歌、弾き語りがお得意。私も子どもと何度か絵本ライブに参加したことがあるのですが、コールアンドレスポンスがとっても上手で、子どもたちがみんな目をキラキラさせて楽しんでいました。
多くの子どもたちと直接ふれあってきた経験に基づき、大切なメッセージをもわかりやすい言葉で届けるテクニックは、本当にお見事だと思います。
絵本に綴られているのは全編、子どもたちへのエール。花屋さん、お医者さん、サッカー選手、先生……。なりたいものはみんな違うけれど、「きみはなにがすき? きみはなにがしたい?」と、絵本は問いかけます。
そして、原っぱに寝っ転がったり、自然と触れ合ったり、大きな声で歌ったり。いろいろなことをしているうちに、好きなもの・大切なものを見つけることがあるのだと、優しく教えてくれるのです。
今は小さいうちからたくさん習い事をしたり、忙しい子どもも多い時代ですが、ときには頭を空っぽにして夢中になるって、とても大事なことですよね。
「きみがやりたいことは、きみがきめるんだ。
きみがやりたいことを、きみがやるんだ。」
力強くもあたたかい言葉。しっかりとお子さんの心に届くのではないでしょうか。
絵は、数々の創作絵本を手掛けてきた絵本作家・村上康成さん。自然を愛する村上さんは、確実な知識に基づいて創作活動をされる方で、究極のデフォルメでありながら、魚や虫などの特徴を捉えたかわいらしい絵が魅力です。
村上さんもウクレレアーティストとして音楽活動をされていますし、今回ご紹介した3冊は、偶然にも音楽と関わりの深い作家さんによる絵本になりました。
そもそも絵本には大切なメッセージが込められていますが、今回は特に小さいお子さんにも想いが優しく伝わる3冊だと思います。卒園を迎えるお子さんに、ぜひ親子で一緒に読んでいただきたいです。
取材・文/星野早百合

星野 早百合
編集プロダクション勤務を経て、フリーランス・ライターとして活動。雑誌やWEBメディア、オウンドメディアなどで、ライフスタイル取材や著名人のインタビュー原稿を中心に執筆。 保育園児の娘、夫、シニアの黒パグと暮らす。
編集プロダクション勤務を経て、フリーランス・ライターとして活動。雑誌やWEBメディア、オウンドメディアなどで、ライフスタイル取材や著名人のインタビュー原稿を中心に執筆。 保育園児の娘、夫、シニアの黒パグと暮らす。


















































































茅野 由紀
1万冊を超える絵本を取り揃えた、子どもの本専門店「ブックハウスカフェ」(東京・神保町)店長。2005年から絵本の世界に携わり、20年。新聞などのメディアで書評やコラムを連載するほか、教育機関で講師も務める。2児の母。 ●ブックハウスカフェ
1万冊を超える絵本を取り揃えた、子どもの本専門店「ブックハウスカフェ」(東京・神保町)店長。2005年から絵本の世界に携わり、20年。新聞などのメディアで書評やコラムを連載するほか、教育機関で講師も務める。2児の母。 ●ブックハウスカフェ