親子関係を圧倒的に改善する【アクティブリスニング】家庭での実践法を一流経営コンサルタントが伝授
信頼関係を深める「アクティブリスニング」で変わる親子の未来 #1
2025.01.03
「アクティブリスニング」とは、ただ話を聞くだけでなく、深い関心を持って相手の言葉に向き合い、質問を通じて理解を深めるコミュニケーション方法です。
単なる「傾聴」とは異なり、相手の気持ちや意図をくみ取りながら問題の核心に迫り、解決策を見つけます。
ビジネスの場で使われているアクティブリスニングですが、赤羽さんは、家庭でのコミュニケーションにも非常に効果的だといいます。
「アクティブリスニングとは、『真剣に、徹底的に相手の話を聞き、質問もしながら理解を深め、信頼されること』を指します。
家庭でアクティブリスニングを取り入れるメリットは、実践することで最終的に親子間に深い信頼関係が築かれるところです。
また、多くの親子問題を未然に防ぐだけでなく、起こった問題を解決し、それまで親子間のコミュニケーションですれ違いが起こっていたならそれも修復します。
実際、反抗的だった子どもにアクティブリスニングを実践したところ、進学について相談をしてくれるようになった例もあります。『今では、なんでも話し合える親子関係になった』との声が、親御さんから寄せられているほどです」(赤羽さん)
「アクティブリスニング」3つの基本で親子の問題を解決
「家庭内での問題や親子関係がうまくいかない原因は、多くの場合、子どもとのコミュニケーションのやり方や不足にあります。
子どもの話を親がしっかりと聞かなかったばかりに、我が子の気持ちに早く気づいてあげられなかった、サポートしたい気持ちがうまく伝わっていなかったなどの問題があることが多いでしょう。こういった対話のズレをアクティブリスニングは救います」(赤羽さん)
親子間でアクティブリスニングを実践する基本には、次の3つがあります。
子どもの気持ちに寄り添うアクティブリスニングの3つの基本
・向き合い方
子どもとコミュニケーションをとるときは、向かい合うか隣同士で座るかといった座る位置は重要ではありません。それよりも、子どもの気持ちや意図をくみ取りながら聞くことが大切です。ただし、お子さんが小さい場合は、上から見下ろすのではなく、子どもの目線まで低くなって話をしましょう。
・話しかけるタイミング
「子どもが遊んでいるときに自然に話しかけたほうが良いか?」という質問をよく受けますが、話しかけることが重要ではありません。大事なのは、子どもが何か言おうとしたときにすぐに手を止め、子どもが親に話したいタイミングで受け入れて、話を聞いてあげることです。
・すべてを聞く
子どもの話は最後までしっかり聞きます。子どもの話を数秒でさえぎり、あれこれと先回りして指示やアドバイスすることはやめましょう。また、表面だけ取り繕って聞いたふりをしても、子どもにはすぐにバレてしまいます。真剣に、子どもの言葉を受け取ることに専念しましょう。