長男を東大合格に導いた やる気スイッチを入れた料理研究家・みきママの「アイデア」と「弁当作り」
おうち料理研究家・現役大学生みきママにならうポジティブ・マインド #3 ~ごはん作り編~
2024.04.22
おうち料理研究家:みきママ
管理栄養士を目指して大学に通うみきママさん。取材時(2024年3月)はちょうど春休み中。平日は9時から18時まで大学で授業を受けているので、お休み期間は少しのんびりとできているのかと思いきや……。
「子どもたちが毎日12時と20時には『ママ、ごはんできた~?』ってリビングに降りてくるので、全然休まりません(笑)。親って子どもの生活に合わせて動かないといけないですからね。でも、どんなに𠮟ったり腹が立ったりしても、ごはんだけは作ってあげようっていつも思っています」といいます。
3回目では、2023年春に東大に現役合格した長男・はる兄と、2024年春に高校2年生になる次男・レンくんとの日常について伺いました。
個性が違うからアプローチも違う
──お子さんたちとの日常についても聞かせてください。
みきママ:長男が大学に受かってホッとしたのも束の間、次は次男の番です。今朝も、怒鳴りまくって大喧嘩でしたよ! 朝は起きないし、「遅刻するのは仕方ないものだから」なんて言ってくるし。思春期真っ只中、という感じですね。
そもそも長男は、「ちゃんと勉強しないとマズいよ!」と発破をかけるとがんばれるタイプ。一方で次男は、とにかく褒めて伸ばすことが大事。性格が全然違うので、アプローチの仕方も全然違いますね。
──次男のレンくんは、中学校受験をして、現在は中高一貫校へ通う高校生ですよね。
みきママ:次男はとにかくゲームが好き。「そんなに好きなら飽きるまでしていいよ」と言ったら、中1から中3まで本当にずっとゲームをし続けて(笑)。ある意味、すごい持久力と集中力(笑)。
でも、高一で成績がオール2になったとき、さすがにこのままだと良くない、と。「これからずっとゲームし続ける気なの?」って聞いたら、「俺は大学にも行かないし、ゲームの仕事に就くから大丈夫」と言い出したんです。
「でも、大学に行かないとゲーム会社にも入れないよ! 『任天堂』だって、いい大学を出ないと入れないんだから!」なんてこちらがいくら一生懸命言っても暖簾に腕押し。
──子どもにやる気を出させるのって、難しいですよね。
みきママ:そこで私、東大の文化祭に行って、かっこいい男子大学生をスカウトしてきたんです。「息子に会うために、うちに遊びに来て!」って。
次男と同じ理系の子で、かっこよくて、優しいスーパー東大生。彼は息子に勉強をしろとは言わなかったと思うんですが、きっとすごくカッコよく映ったんでしょうね。
彼に会って話をしたら一発で、「俺、やっぱり大学行く。マサチューセッツ工科大学(MIT)に行く!」って。それって、東大より上じゃん! 英検3級なのに大丈夫なのかな(笑)。
──やる気スイッチ、オンになったのですね!
みきママ:そこからが急展開で、予備校通いも始めました。今はとにかく英語が話せるようになりたいみたい。ビリーズブートキャンプをやらせてほしいとか、ボストンに留学に行きたいからお金を出してほしいとか。次々自分で調べてきて、どんどん先に進んでいっていて、頼もしいなと思います。
──子どもの心を動かすためのアイディアとして、憧れを持てるかっこいい大人に会わせるという発想はありませんでした。
みきママ:子どもってやっぱり、かっこいい人に心を動かされるんだなと感じました。身近な誰かに憧れを持つって、大切なことですよね。