さかなクンも驚愕!ミズウオの胃から「プラスチックごみ」が…!解剖で見えた海のリアルを調査

『さかなクン探究隊2025』活動レポート第5弾 (2/3) 1ページ目に戻る

大切なのは「プラごみを海に流出させないこと」

内田先生は、海洋プラごみが私たちに与える影響についても教えてくれました。2016年、東京農工大学の研究グループが発表した調査結果では、東京湾で採取したカタクチイワシ64個体のうち49個体からマイクロプラスチックが検出されています。また、2018年には世界で販売されている食塩サンプルの90%以上から、マイクロプラスチックが検出されたという報告も。

マイクロプラスチックとは、目に見えないサイズのプラごみのこと。プラスチック自体は体内に取り入れても排泄されますが、海に漂うマイクロプラスチックは、プラスチックに含まれる有害な化学物質が凝縮したり、海洋中の汚染物質を吸着したりします。それらを海の生物が食べることで、食物連鎖により“生物濃縮”され、私たちの食生活に汚染物質が混入してくる可能性があるのです。

現状ではマイクロプラスチック経由より、プランクトン自体が環境中で曝露し、生物濃縮した汚染物質を取り込む影響のほうが大きいそうです。ただ、「これから海洋プラごみが増えすぎると、マイクロプラスチック経由で汚染物質を取り込む影響も増える」と、警鐘を鳴らします。2050年までには、海洋プラごみが魚の量を超えるという衝撃のデータも。「プラスチックは生活に欠かせない便利なもの。みんなが幸せになるように賢く付き合っていく必要がある」「まずできることは、海に流出するプラごみを減らすこと」と内田先生。子どもたちは、その言葉をしっかりと受け止めていました。

イラストを描きながら、ミズウオの解説をするさかなクン。

さかなクンからはプラごみに加え、解剖ワークショップの教材として使われる深海魚・ミズウオについての講義がありました。獰猛(どうもう)な性格で、目に入ったものは何でも食べてしまうというミズウオ。そのため、海洋汚染の状況を知る指標魚となっているそうです。さかなクンが以前ミズウオの解剖に立ち会ったときは、胃の中からたくさんのプラごみとハリセンボン(!)が出てきてビックリしたと教えてくれました。

プラギョミ(ごみ)自体に罪はない、使った後に分別して決められた場所に収めれば問題はないと語るさかなクン。たとえ直接海に捨てなくても、街中に落ちているごみが風で飛ばされると川に集まり、やがて海へと流れていきます。プラギョミ(ごみ)問題を自分ギョと(事)として捉え、ひとりひとり意識して取り組んでいくことが大切だと、子どもたちに力強く訴えました。

さかなクンとミズウオの解剖に挑戦!驚きのごみが…!?
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