55倍に急増し今や「キッズ脱毛」が新規客の3割! 最新事情を専門家に聞く

専門家が答える「毛の問題」#3‐1 キッズ脱毛~最新事情~

ライター:星野 早百合

成長するにつれて再び生えてくることもある

毛の濃さにコンプレックスを感じていたり、友達にからかわれて傷ついたりと、「子ども自身が本当に悩んでいるなら、脱毛をする選択もある」としながらも、尾見先生はキッズ脱毛の注意点を次のように挙げます。

「毛が目立つといっても、細くて柔らかい産毛のような毛だと十分な脱毛効果が得られません。そうすると、脱毛器の出力を上げなければならず、痛みも出やすくなり、やけどのリスクも高くなります。

“うぶ毛の脱毛は難しい”というのは、世界の共通認識です。

また、ムダ毛がいちばん目立つようになるのは、男性ホルモンが増える思春期から20代にかけて。それ以前に脱毛をしても、成長するにつれて毛の生える範囲は広くなりますし、毛を作る組織が活発に働くようになると、再び生えてくる可能性も。

子どもが大人のように完全に脱毛をするのは、なかなか難しいと思います」(尾見先生)

さらに、成長過程の子どもの肌ならではの心配事もあるといいます。

「毛穴の横には皮脂腺があり、毛穴にダメージを与えると皮脂腺も壊れるのではないかという説があります。これを証明するのは非常に難しいのですが、理論上はあり得ることです。

子どもは皮脂腺の発達が未熟で、皮脂腺の働きが活発になるのは思春期以降。子どものうちに、皮脂腺を破壊する恐れのある行為をしてもいいのかという点は検討が必要ではないでしょうか。

子どもの肌は乾燥しがちですが、ますます乾燥しやすくなる可能性は否定できません」(尾見先生)

後編では、引き続き尾見先生とTBC・山下さんに、キッズ脱毛と子どものムダ毛にまつわる疑問についてお答えいただきます。

取材・文/星野早百合

取材協力/TBCグループ
1976年創業、全国47都道府県に直営サロンを展開するエステティックサロン。「脱毛」「フェイシャル」「ボディシェイプ」「ブライダルエステティック」などで、トータルサポート。全国297店舗で高品質なサービスを提供する。
※脱毛サロン「エピレ」は、2023年12月29日をもってサービスの提供を終了しますが、「エステティックTBC」では、引き続き、7歳から15歳の女の子を対象にキッズ脱毛を提供します。

TBC公式サイト 

16 件
おみ とくや

尾見 徳弥

皮膚科専門医

日本皮膚科学会認定専門医、日本美容皮膚科学会理事・総務委員長、日本小児皮膚科学会運営委員。 1992年、日本医科大学大学院卒業後、日本医科大学皮膚科、デンマーク・Aarhus大学客員研究教授を経て、神奈川県・横浜市「クイーンズスクエアメディカルセンター」皮膚科部長。 皮膚疾患全般を診療するほか、美容皮膚科を含む光線・レーザー治療の分野においても豊富な実績を持つ。日本医科大学客員教授、東京医科大学客員教授も務める。 ●クイーンズスクエア 皮膚科・アレルギー科

日本皮膚科学会認定専門医、日本美容皮膚科学会理事・総務委員長、日本小児皮膚科学会運営委員。 1992年、日本医科大学大学院卒業後、日本医科大学皮膚科、デンマーク・Aarhus大学客員研究教授を経て、神奈川県・横浜市「クイーンズスクエアメディカルセンター」皮膚科部長。 皮膚疾患全般を診療するほか、美容皮膚科を含む光線・レーザー治療の分野においても豊富な実績を持つ。日本医科大学客員教授、東京医科大学客員教授も務める。 ●クイーンズスクエア 皮膚科・アレルギー科

ほしの さゆり

星野 早百合

ライター

編集プロダクション勤務を経て、フリーランス・ライターとして活動。雑誌やWEBメディア、オウンドメディアなどで、ライフスタイル取材や著名人のインタビュー原稿を中心に執筆。 保育園児の娘、夫、シニアの黒パグと暮らす。

編集プロダクション勤務を経て、フリーランス・ライターとして活動。雑誌やWEBメディア、オウンドメディアなどで、ライフスタイル取材や著名人のインタビュー原稿を中心に執筆。 保育園児の娘、夫、シニアの黒パグと暮らす。