帰省! どうする「義実家との付き合い」 調査でわかった他家族の意外な実態 

義実家とうまく付き合うコツは? 普段は言えないママの本音も

コクリコラボ

写真:アフロ

今回のコクリコラボのテーマは「義実家との付き合いで言えない本音」。第3回の今回は、「義実家との付き合い」について、ママたちに実施したアンケートの結果をご報告していきます。

帰省の頻度、メンバー、関係性など、気になる「ほかの家庭の義実家事情」や、義実家への帰省の楽しみ、関係づくりのコツについてなどさまざまな調査の結果をご紹介。ぜひ参考にしてください。

コクリコラボアンケート
「AnyMaMa(エニママ)」登録者およびコクリコメルマガ会員を対象に 2023年10月5日~10月19日インターネット上で実施。有効回答数は117件。
※基本的にアンケート回答の原文をそのまま記載しています。ただし文字数の都合上、一部抜粋や主旨を損なわない範囲の要約・編集を行っている箇所があります。(明らかな誤字等は修正のうえ記載)

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

帰省頻度・メンバーは?

コクリコラボアンケート

義実家への帰省有無・頻度でもっとも多かったのが、「半年に1回以上(帰省する)」。そのあとに「年1回」「月1回」と続きます。

「そのほか」には、「同居」「近くに住んでいる」「頻繁に会う」「コロナ禍を経て会わなくなった」といった回答がよせられました。

「義実家に帰省するときは、誰が帰省することが多いですか?」という質問には、約8割が「家族全員」と回答。少数ですが、「パパと子どものみ」「ママと子どものみ」という回答もみられました。

義実家との関係性はよい? 悪い?

コクリコラボアンケート

「義理両親との関係はよいですか?」の回答でもっとも多かったのが、半数近くのママが選択した「どちらかといえばよい(48.7%)」。「とてもよい(25.6%)」と合わせると、4人中3人のママが「よい」と回答したことになります。

メディアやSNSでは義実家とのトラブルやバトルの話題を多く見かけますが、実際はよい関係を築いているママが多いことがうかがえますね。

夫婦の時間、おいしい料理… たくさんある「義実家での楽しみ」

まずは、質問「義実家への帰省の楽しみはなんですか?」に寄せられた回答をご紹介していきます。

・子どもと義理の両親との絡みが楽しみ。

・孫たちととても喜んで嬉しそうに遊んでくれること。


おじいちゃん・おばあちゃんと会えてうれしい子どもたちの笑顔や、孫と幸せそうに遊ぶ義理両親の様子を見られるのがうれしい、という回答がたくさん集まりました。

・おかあさんの手料理がおいしいこと。

・おいしいごはんが食べれることです。義理父がグルメなので、毎回おいしいごはんが食べれるのは嬉しいです。


義理両親の手料理や、おすすめの店での外食など、「おいしい食べもの」が楽しみだというママも。

・子どもの面倒を見てもらって夫婦で買いものやデートができること。

・ごはんを作ってもらえる。昼寝できる。

・おいやめいが子どもたちを見てくれて、自分の時間が取れること。


義理両親や親戚に子どもの面倒を見てもらえるため、自分や夫婦の時間が持てると答えてくれたママたちもいました。

・大阪なのでおいしいたこ焼きやご当地グルメを食べること。

・九州にはあまり行ったことがなかったので、一緒にごはんを食べたり、観光するのが楽しいです。


帰省ついでに観光やご当地グルメを楽しむというママも! とても楽しそうで、うらやましくなりますね。

なお、ここまで読んで「義実家への帰省に楽しみなんてない」と感じた方もご安心ください。

なかには、

・楽しみ…思い当たりません(笑)。

・楽しみはない。「お勤め」と呼んでいる。


こんなリアルすぎる本音を聞かせてくれたママもいました。

義実家があってよかった! うれしかったエピソード

続いての質問「義実家との関わりでよかったこと、嬉しかったことを教えてください」には、より印象的・感動的な回答が集まりました。

・初めての妊娠がわかったとき、泣いて喜んでもらえたことが嬉しかったです!

・私が妊娠中、上の子の面倒を積極的にみてもらえたこと。


妊娠を一緒に喜んでくれたり、妊娠生活をサポートしてくれたりしたママからの感謝のコメントです。

・産後1ヵ月間、私が1人目も2人目も里帰りしなかったときに、食事のおかずを毎日届けてくれたこと。

よく「産後の恨みは一生」と言いますが、助けてもらった記憶も強く残るものではないでしょうか?

筆者の場合も、産後の日々を助けてくれた義理のお母さんへの感謝の気持ちはずっと心に残り続けています。

・私が頑張っていることを認めてくれたこと。主人にとっても甘い義実家ですが、私のこともとてもかわいがってくださいます。単身赴任の状態で男の子3人を育てることについていつもありがとうと、本当にえらいと言ってくださいます。

・私への気づかいが見えたときに、嬉しくなります。たとえば、私が好きな飲みものをそっと冷蔵庫に買っておいてくれたり、体調を気づかってくれたりです。


ママ本人のことを気づかってくれたり認めてくれたりすると、やはり嬉しさもひとしおですよね。

ママの好きなものをさりげなく用意してくれたエピソードには、思わずぐっときてしまいました。

・義母が「いつもワンオペで頑張ってるんだから、私が来たときだけでもゆっくりしてすべて任せなさい!」と言ってくれる。

小さい子どもを子育て中のママにとって、ゆっくり休む時間は確保しにくく、何よりもありがたいもの。こんな声かけやサポートは本当にありがたいですね。

うまく付き合うコツと心がまえ

続いて、ママたちに「義実家とうまく付き合うためのコツ、心がまえはありますか?」と質問。集まった回答の数々をご紹介します。

・定期的に連絡を取り合うこと(子どもを通じてテレビ電話をしたり、困ったときに電話やLINEで頼ったりしている)。

・離れて暮らしているため、家の様子や、子どもたちの成長を写真や動画で頻繁にお知らせしたりしています。また、身体の心配もしているので、それは言葉でちゃんと伝えるようにしています。


このように、「こまめに連絡を取る」という回答が多く集まりました。連絡がてら子どもの写真や動画を送れば、こちらの近況を伝えつつ義理両親にも喜んでもらえて、一石二鳥かもしれませんね。

個人的に、「身体の心配をしていることを言葉できちんと伝える」のはとても素敵だなと感じました。さっそく、私も取り入れてみようと思います。

・義理実家で食器洗いはするようにしています(お客さんになりきらない。ただ、私が頑張りすぎると逆に気をつかわせてしまうので、あんばいが大切)。

義実家での振るまいについては、悩む人も多いのでは? このママがいうように、あんばいが難しいのですよね……。

・余計なことを言わない、やらない、適度な距離を保つように心がける。

・適度な距離を保つ。特に義理の親が距離を保てないような人なら、なおさら離れたほうがいい。


心がまえとしてたくさん寄せられたのが、「適度な距離を保つ」という回答。義実家とよいお付き合いをするための、キーワードの1つなのかもしれません。

・とにかく、かわいがられたほうが得!! という精神で向き合う。かわいげのある嫁でいること。

こちらも、心がまえについての回答です。「こうすることで自分やみんなが得をするんだ!」と思うと、気持ちがラクになりそうですね。

・意見が食い違うことがあったら、本人には伝えず「この人とは流派がちがう」と自分を納得させることです。

・子どものことでモヤモヤするときには「いろんな世代の人と付き合うことは子どものため」と自分に言い聞かせている。


義実家とのつながりは、たとえモヤモヤすることが多くても簡単には切れないもの。ときには割りきることも、精神衛生上よいことなのかもしれません。

・お義母さんがすることをあまり神経質に考えず、ありがたく捉える。

・「気にしすぎないこと」「ほどほどの対応」がいいと思います。


気にしすぎず、ほどほどに。なんだか心がホッとします。

・長い付き合いになるから、いかに楽でいられる関係かを考える。

・気構えず楽にいればいいなと自分に言い聞かせています。二度と会うことのないだろう他人と話すくらいフラットでいられたら楽だなと思います。

・心構えは特にしていません。素直に特に取りつくろうことなく、対応しています。


自分自身がラクに、自然体に過ごせるような考え方や振る舞いをする……という回答もありました。

・お互い正直でいること。気を使いすぎるとやっぱり疲れるし不満がたまるので、気になったことは笑いにしながら都度伝えています。

この回答は、「ラクに自然体に過ごす」ための具体的な行動例かもしれません。正直でいる、伝えたいことは明るく伝える……筆者も意識して取り入れてみたいと思いました。

義実家だからと身がまえなくてもOK

今回の調査で特に印象に残ったのは、ママたちから集まった「義実家とうまく付き合うコツ」の数々です。

気にしすぎない、適度な距離を保つ、自然体で接する、モヤモヤが軽減するように考え方を工夫する……。

その多くが、義実家以外の人間関係づくりにも当てはまるものだなぁと、回答を読みながら気づきました。

義実家との関係性は、SNSやテレビなどではどちらかというと悪い意味で扱われがち。しかし、本来はほかの人間関係とあまり変わらないものなのかもしれません。

第1回と第2回では「モヤモヤ」について取り上げましたが、「義実家」という言葉に過剰に反応したり、敏感になったりせず、「よい人間関係を築いていこう」という気持ちで向き合えたら少しは気楽だな、と思いました。

こくりこらぼ

コクリコラボ

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )​

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