
【働くママの労働問題】30代ママの再就職 契約社員のメリットとデメリットとは?[社労士が回答]
働くママのお悩み解決 職場問題モヤモヤ相談室【連載】第11回 (2/2) 1ページ目に戻る
2026.01.04
社会保険労務士、行政書士:小西 道代
デメリットは一定の期間を経ると雇用契約が終了すること
契約社員とは、雇用期間に定めのある「有期労働契約」を、会社と直接、結んだ人のことをいいます。
1回の契約期間は、原則として最長3年(専門職など特定の条件がある場合は5年)ですが、実際には1年の雇用契約を結び、そのあとは毎年、契約の更新・終了をしていくケースが多いでしょう。
契約社員のメリットとデメリットは次のようなことが挙げられます。
契約社員のメリット
・給与は、大半が月給制。
・社会保険の加入条件は、一定の条件を満たせば正社員と同じ。
・企業によって、「就業日時」などを限定することが可能。
・企業によって、副業・兼業がOK。 など
契約社員のデメリット
・一定期間を経ると雇用契約が終了する。
・慶弔休暇(特別休暇)は、正社員とは日数が異なる場合がある。
・企業によって、賞与や家族手当などがない、福利厚生が限定的な場合がある。
・成果や働きぶりによる昇進・昇給は、契約期間中はない。 など
企業によって条件は違いますが、契約社員はおおむね正社員に近い待遇を受けられます。給与は、大半が月給制という点もメリットです。年末年始やGW、お盆など、長期休暇などで勤務日数が少ない月でも、パートやアルバイトと違って安定した賃金を得ることができます。
また、時短勤務や週4日勤務など、契約時の交渉では生活に合わせた働き方も相談できるでしょう。
一方、最大のデメリットは、一定期間を経ると雇用契約が終了することです。さらに、慶弔休暇(特別休暇)の日数が限定的だったり、賞与や福利厚生が受けられない場合も多く、成果があっても正社員のように昇進・昇給が契約中はないこともデメリットに数えられます。
とはいえ契約社員は、家庭と仕事を両立しつつ、安定的な給与を得たい場合に考えられる有力な勤務形態です。自身の生活やこれからのキャリアを踏まえて、選択肢のひとつとして検討してみてください。
─働くママの声への回答─
契約社員のメリットは、給与形態が月給だったり、一定の条件を満たせば社会保険の加入条件が正社員と同じであること。企業によって「就業日時」などを限定できること。
一番のデメリットは、一定期間を経ると雇用契約が終了すること。
「正社員登用制度」と「無期転換ルール」とは?
「正社員登用制度」は、条件を満たせば契約社員から正社員になれる制度です。企業により制度の有無があるので、契約社員から正社員になることを考えている場合は、入社前から確認しておきましょう。
「無期転換ルール」は「5年ルール」とも呼ばれ、契約社員が同じ会社で契約を通算5年を超えて更新した際に、働いている人から企業に申し入れることができる制度です。
ただし、企業によっては契約の更新上限を4年6ヵ月までとしていることがあり、この場合は、申し入れができないので注意しましょう。「正社員登用制度」がある会社で登用の条件を満たしているなら、働き続けたい場合は自分のタイミングで早めに正社員になることをおすすめします。
さて、「無期転換ルール」ができる会社なら、申し入れ後は契約期間の定めがなくなるので、契約終了の不安が解消されるというメリットがあります。
とはいえ、「無期転換ルール」は、雇用区分は正社員ではないので、認識を間違えないようにしてください。就業規則や労働契約などに無期転換者向けの定めがなければ、給与や待遇といった条件面は契約社員のときと変わりません。
雇用形態は、今後の生活を踏まえて、どのような働き方をしていきたいかをしっかりと考えて選択することが肝心です。
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小西 道代
社会保険労務士法人トップアンドコア代表。行政書士法人グローアップ代表。All About労務管理ガイド。大学卒業後に日本マクドナルドに入社。多数の店舗運営を行い、幅広い年齢層の人々と一緒に働くことで労務管理・組織運営に興味を持つ。その後、法律事務所や社会保険労務士事務所に勤務。カフェ経営も経験し、労働者と経営者の両視点を養い、働く場には風通しのよい労働環境や組織づくり、ルールが重要だと痛感する。現在は正社員から派遣社員、アルバイト、経営者の広い視点を活かした労務相談を行っており、事案のアドバイスだけでなく解決へも導いている。 著書に『正社員で働く人のための労務問題のトリセツ』(つちや書店)がある。
社会保険労務士法人トップアンドコア代表。行政書士法人グローアップ代表。All About労務管理ガイド。大学卒業後に日本マクドナルドに入社。多数の店舗運営を行い、幅広い年齢層の人々と一緒に働くことで労務管理・組織運営に興味を持つ。その後、法律事務所や社会保険労務士事務所に勤務。カフェ経営も経験し、労働者と経営者の両視点を養い、働く場には風通しのよい労働環境や組織づくり、ルールが重要だと痛感する。現在は正社員から派遣社員、アルバイト、経営者の広い視点を活かした労務相談を行っており、事案のアドバイスだけでなく解決へも導いている。 著書に『正社員で働く人のための労務問題のトリセツ』(つちや書店)がある。