「連休明けの行き渋り」なぜ? 不登校の理由を8年間探し続けて気づいたこと

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ゴールデンウィークをきっかけに増える体調不良

息子は幼いころから感受性が強く、環境の変化に強いタイプではありませんでした。保育園時代は、運動会やお遊戯会などのイベント前日に体調を崩してしまうことも……。

それでも小学校に入学してからは、「○○くんに会いたい」「図工が楽しみ」など自分なりの楽しみを見つけては、なんとか登校していました。

変化が訪れたのは、小学2年生に進級し、担任の先生が若い男性に変わったことでした。息子は体調不良を訴えるようになりました。

大学を卒業したばかりの新任の先生で、はつらつとした元気なタイプ。私は「若い先生だから子ども目線で接してくれそう。学校が楽しくなるかもしれない」そんな期待を持ちながら、新学期を迎えたことを覚えています。

ところがゴールデンウィークが近づくにつれ、体調不良を訴えるようになった息子。それまでは帰宅するとすぐ近所の友だちのところへ飛び出していたのに、帰宅するなり「疲れた」と言って床に倒れ込むようになったのです。夕食もとらずにそのまま眠ってしまう日が増えていきました。

最初のうちは「新学期で生活リズムが変わったんだろう」「運動会の練習が始まったからかも」と思っていました。「子どもだって疲れちゃうよね」と自分に言い聞かせながら、様子を見ていたのです。

しかしゴールデンウィークが明けても息子の体調は改善することなく、学校への足取りはさらに重くなっていきました。

「今日は行く」と言ったまま玄関で動けなくなってしまったり、通学路の途中で引き返してきたり。気づけば、学校を休む日が少しずつ増えていったのです。

毎朝の「行く? 行かない?」の押し問答と憂鬱な欠席連絡

当時、すぐに息子が学校に行かないことを受け入れられたわけではありません。朝、起きてから登校時間までは、毎日「今日は行ける? それとも行かないの?」の押し問答が続きます。

パジャマ姿のままソファに倒れ込んでしまう息子を見て「今日も無理だろうな……」と感じる朝であっても、最初から「休んでいい」とは言いたくない。多少は無理してでも、登校してしまえば学校が楽しくなるのではないかと思っていたからです。

何より休むと決めたら、学校に欠席の連絡を入れなければならないことが、私にとっては憂鬱で仕方ありませんでした。

欠席連絡の際、電話口に出るのが担任の先生とは限りません。また、「欠席します」と伝えると、「体調不良ですか? 病院には行きましたか?」と聞き返されることもあります。

子どもが「ただ学校に行きたくない」と言っている。そのまま伝えれば、私が親として「過保護だと思われるのでは」と世間の目が不安になってしまっていたのです。

写真:takasu/イメージマート
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息子が学校に行けなくなった本当の理由

「なんで行きたくないの?」

そう聞くと、息子は「うーん」と黙り込みます。「勉強が……」「友だちが……」と単語は出てくるけれど、その先が続きません。何か原因があるのはわかるのですが、それが何なのかハッキリしないのです。

私に言えないことでもあるのかなと、知り合いのママに学校での様子を聞いたこともあります。しかし「クラスで息子にトラブルがあったとは聞いてない」という返事。

そんな日々が続いたある朝のことです。いつものように「ねえ、今日は行くの? 行かないなら、ちゃんと理由を教えてよ!」と問い詰める私に、息子は泣きながら小さな声でこうつぶやきました。

「先生が怖い」

思いがけない息子の言葉に、私は戸惑いました。先生に怒られたのかと聞いても、「自分が怒られたわけじゃない」と言うのです。

自分が怒られたわけではないのに、先生が怖くて学校に行けない。その理由を、当時の私にはうまく理解できませんでしたし、そのまま学校に伝える勇気もありませんでした。

「先生が怖いから、息子は学校に行けない」なんて言ったら、子どもを守りたいだけの過保護な親、あるいはモンスターペアレントだと思われるのではないか。そんな不安がふくらんでいたのです。

そこで私は、「お腹が痛いそうです。それに熱もあって……」など、そのたびにもっともらしい理由を添えて、学校に欠席連絡を入れ続けていました。

息子の「安心できる場所」が侵される

お願い! 息子を追い詰めないで
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