リアルレポート「現役東大生35人に聞きました! わたしの中学受験」 受験直前期編

新連載小説『受験精が来た!』コラボ企画 #10

真田 涼

写真:アフロ

塾では、一足早く、新学年がスタートしました! そこで中学受験を経験した現役東大生に緊急アンケートを実施しました。解説するのは、中学受験をテーマにした「受験精が来た!」で第5回青い鳥文庫小説賞 銀賞を受賞した著者の真田 涼先生。今回のテーマは受験直前期の過ごし方についてです。

真田涼先生の第5回青い鳥文庫小説賞銀賞受賞作『受験精が来た!』が電子書籍で絶賛発売中!!

みなさん、こんにちは! 真田涼です。コクリコで小説『受験精が来た!』が好評連載中です。

中学受験生の親として実際に体験したリアルな情報や驚きの真実、お子さんの成績アップに直結する塾では教えてくれない&巷の受験本やサイトには書かれていないお役立ち情報・裏ワザが満載の、面白くてやる気が出る作品です。

コラボ企画としてアンケートで集めた、中学受験経験のある東大生35人のフレッシュな情報とともに、これから中学受験を考えている方、今まさに通塾や勉強法で悩んでる方、みなさんのヒントになるコラムをお届けします。

第10回:中学受験 ~受験直前期編~

今回はいよいよ入試本番にも直結する、受験直前期の過ごし方についてお伝えします!

*入試直前期に体調不良以外の理由で学校を欠席しましたか?

グラフのスタート位置は3時より(Googleフォームで作成。以下同)

直前期の学校欠席については、半々でしたが、学校を欠席しなかった人のほうが少し多いですね。

学校を休ませる理由は大きく分けて2つあるかと思います。

1つは、感染症対策で、もう1つは、勉強時間の確保です。感染症対策で塾も休む子もいますし、中には、受験生本人のみならず、両親や兄弟も感染症対策で休ませるという人もいます。また、勉強時間の確保ということで、冬休みからそのままずっと受験が終わるまで休ませる人もいます。直前期の登校は各家庭のご判断かと思います。

知人のお子さんが学校の休み時間にサッカーのゴールキーパーをしていたのを見かけたそうです。「右手を突き指したら字が書けなくなるよ」と言ったところ、「大丈夫。左手だけでセーブするから」と答えたそうですが、その後、昼休みに学校の前を通りかかったら、思いっきり、右手も使っている姿が見えたという……。

そのお子さんは突き指することはなかったようですが、他にも1週間前にドッジボールで捻挫して、松葉杖で入試会場に行ったというお子さんもいました。なので、直前期はケガにも注意です!

入試直前期に、学校を休むことにした場合は、生活リズムが乱れないようにするのと、運動不足に要注意です。上記のように、学校に行っているお子さんはかなり活発に体を動かしています。

ずっと座っていると、体力が落ちるだけでなく、肩がこったり、腰が痛くなったりします。そんなエコノミー症候群のような状態では、入試で良いパフォーマンスは発揮できません。入試には体力も必要なので、軽くストレッチをしたり、ラジオ体操やダンスをしたりと、毎日、適度に身体を動かしましょう。

子どもの受験の際には、ダイエットも兼ねて、私も一緒にやっていました。(気づくと私だけがやっていることもしばしば)親子でやるのも良いですよ。

また、長時間椅子に座ってると疲労が蓄積してきますが、『Pinto!』というシートクッションを椅子に敷くと、疲れにくく、姿勢もよくなります。

塾からも巷の本にも、とにかく体調管理ということが言われていますが、身体のみならずメンタル面も大切です。心と身体は連動しているので、メンタルが不調ですと体調が悪くなりますし、体調が悪いとメンタルも不調になります。

メンタルヘルスの観点からは、一日30分程度、趣味や好きなことに取り組むことが推奨されていますが、受験生にとって一日30分を捻出するのは至難の業ですよね。では時間がない場合はどうしたら良いかと言いますと、『ながらリフレッシュ』をするのです。

受験生でも、お風呂には入りますよね。そのときに、好きな香りや疲労回復機能のある入浴剤を入れたり、好きな音楽を聴いたりする。また睡眠時間は一日の多くを占めますので、その時間を使わない手はありません。

寝るときにアイマスクをしたり、足裏にシートを貼ったり、疲労回復のパジャマを着たり、アロマを使ったりと、工夫次第でいろいろなことができます。他には、文房具を志望校のものにしたり、推しのキャラクターのものにしてみるとか、ちょっと遊びの要素が入っただけでもモチベーションがUPします。

また、最近では、ヤクルト1000が良いと言われていますが店頭ではなかなか買えませんよね。当時は、R1ヨーグルトが良いと言われていましたが、同様でした。でも、店頭で買えなくても、宅配だと入手できたりします。我が家もR1ヨーグルトを宅配してもらっていました。店頭で探す手間も省けるので、おススメです。

受験当日に気を付けることとは?

*何校受験しましたか?(同じ学校を2回受験した場合は、2校とカウントします)

いよいよ、気になる受験校についてです。約半数が5校以上受けています。結構、たくさん受けていますね。私はフリーで仕事をしているのですが、1月31日から2月4日までは、仕事を入れないでおきました(それ以降、受験がずれ込むようであれば、事情を話して休ませてもらうつもりでした)。

兄弟がいる場合や午後受験もある場合、さらには、合否によって新たに出願する必要がある場合もあります。この学校に受かったら午後受験はしない、落ちたらあの学校に出願するなど、あらゆる場合を想定し、誰が受験に付き添うのか、誰が結果を見るのか、受かったら誰が手続きをするか、落ちたらどこに出願するか、など、あらかじめ決めておいて、夫婦でしっかり共有しておく必要があります。

また、午後受験をする場合は、午後受験校の近くのお店は結構混雑します。学校の学食が使える場合もありますが、できたら個室を予約しておくことをおススメします。下の子のときは、和食屋さんの個室を予約しました。下の子は緊張すると食欲がなくなるタイプなので、のど越しが良いゼリードリンクやフルーツも持ち込んで(本当は持ち込みは禁止でしたが理由を話して)、食べたいものを口にできるようにしました。

また、お座敷の個室だったので、少し横になって、体力を回復することもできましたので、とても良かったです。午前と午後のダブルの試験って、本当に疲れます。私は、子どもが中学受験する年に公認心理師という国家資格を受けました。それが午前午後の丸一日だったのですが、年齢的なものもあり、目も頭も体も、本当に疲れました。

でも、国家資格試験は、1日のみで終わりですし、落ちてもまた来年再来年と受けることができます。しかし中学受験は多くの子が連日受験をし、いつ終わるのかゴールも明確でなく、さらに来年受験することは許されないという非常に過酷な状況です。緊張感やプレッシャーは半端ないと思います。そんな中でも、実力が発揮できるように心身両面からサポートしていきたいですね!

【そして小説『受験精が来た!』です】

今回も実際の現役東大生が体験した中学受験のデータ、私が親として見聞きした肌感覚の体験や臨床心理士としての知識などを元に、中学受験本番の直前期の過ごし方についてお伝えしてきました。いかがだったでしょうか?

小説『受験精が来た!』はこれまで全く受験に興味のなかった小6の女の子が、いきなり現れた毒舌のイケメン妖精・受験精の助けを借りながら第一志望校合格を目指すお話です。

小学生が読んでも笑って楽しめる内容ですが、ここに書いた超リアルな中学受験は、本当の情報が満載です。そしてちょっとした気づきでグッとケアレスミスが減る方法や各科目をできるだけ無駄を省いて楽しく効果的に勉強するヒントなどを『26条の受憲法』としてまとめてあります。

今回のコラムで取り上げた『合格につながる直前期の過ごし方』などもくわしく書かれています。

親子で夫婦でお子さん自身で、これから受験を考えている人も、受験をするか迷っている人も、いま受験でくたびれ気味だよって人も、ぜひ楽しんでいただけたらと思います。

次回は、いよいよ試験当日・心構え編です! 気になる東大生の本番の手応えやコンディション、そして合否はどのようなものだったのでしょうか? 本番で実力が発揮できるように、試験当日の心構えについてお伝えしていきます。お役に立つ情報がたくさんありますのでお楽しみに♪

さなだ りょう

真田 涼

小説家・臨床心理士・公認心理師

小説家、臨床心理士・公認心理師 公認心理師協会 理事 RinDa臨床心理士ルーム 代表 長男長女2児の親 HP:https:/...