
【言語化力】「あとでね」はNG! わが子の言語化力を伸ばす親がやっている「加点方式」の声かけ術
AI時代に差がつく「一生モノの言語化力」の育て方 #3 (4/4) 1ページ目に戻る
2026.06.04
気持ちを言葉にした先にやってくる未来
人は自分にないものを他人に与えることができません。
普段から褒められたり、ポジティブな言葉をかけられたりして、親の愛情を受け取って育った子どもは、友だちの良いところを見つけて褒めるということが自然にできます。
「環境は人を育てます。親子の対話から始まる優しさの連鎖は、お子さんが接する友だちにも同じように伝播していき、大きな社会の輪へと広がっていきます。望む世界は言葉で作り出すことができるのです。
また、第2回でお伝えした『ことば遊び』のゲームは、目と耳と頭を使って考え、手をたたいたり身体を動かしてジェスチャーをしたりする体験です。これらは、感情や想像力と深く結びつき、記憶に刻まれていきます。
日ごろゲームに夢中なお子さんでも、家族や友だちとやり取りしながらドキドキワクワクが味わえる『ことば遊び』の楽しさを感じてくれるでしょう」(山口先生)
AI時代に必要になってくる「言語化力」
この先AIはもっと日常に入り込んできて、人の悩みに答えたり課題を解決したりする流れは進んでいくと予測されます。
「AIを使いこなすにも、『何をどう伝えたらいいか』という言語化力が欠かせません。ですから、小学生という早い段階から言語化力を高めておくことは、大きなアドバンテージになります。
自分の言葉で考えや気持ちを表現できるようになったお子さんは、積極的に行動できるようになり、周りからの信頼も勝ち取れるようになっていきます。
お子さんの言語化力が高いほど、周りの人や環境に左右されず、自分の力で幸せをつかみ取ることができるのです」(山口先生)
忙しい毎日の中で、子どもの話にじっくり耳を傾けてつき合うことは、根気がいるかもしれません。しかし、長期的にみれば、わが子が大人になってから人間関係のトラブルを回避できるなどのリスクを下げることにつながります。
大人が楽しそうに話しているのを見れば、子どもは「話すことは楽しい」と学び、親子の会話の中から、話して伝える楽しさを見出すことでしょう。
自分の言葉で未来を切り拓く土台を作れるのは、親御さんのもとで過ごす今この瞬間だけです。「ことば遊び」を通じて、親子で楽しみながら「一生モノのスキル」を磨いてみてはいかがでしょうか。
取材・文/石牟礼ともよ
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◆山口 拓朗(やまぐち たくろう)
伝える力【話す・書く】研究所所長。山口拓朗ライティングサロン主宰。出版社で編集者・記者を経て独立。29年間で3800件以上の取材・執筆歴がある。現在は文章の書き方や伝え方など言語化やアウトプットの分野で、実践的なノウハウをセミナーやメディアを通して提供。NHK「あさイチ」ほかメディア出演多数。著書は『「うまく言葉にできない」がなくなる 言語化大全』(ダイヤモンド社)など、国内外で60冊以上がある。
AI時代に差がつく「一生モノの言語化力」の育て方の連載は、全3回。
第1回「言葉を育てる土台作り」を読む。
第2回「言葉が増えるゲーム」を読む。




































