仙台・ろりぽっぷ小学校【学びの多様化学校】対幼児教育の知見を活かした、子どもが生き生きと学ぶ環境とは

不登校の子どもの新たな学びの選択肢「学びの多様化学校」 #6 (2/4) 1ページ目に戻る

卒園児保護者の要望から設立

──幼児教育を中心に行ってきた「ろりぽっぷ学園」が、2023年4月に新たに学びの多様化学校である「ろりぽっぷ小学校」を設立した経緯を教えてください。

髙橋元気校長先生(以下、髙橋先生):ろりぽっぷ学園は2011年の設立以来、仙台市内で認定こども園や小規模保育園、学童保育を運営してきました。「子どもたちをどう育てたいか」ではなく、「子ども自身がどう育とうとしているのか」を大切にし、子どもと大人が共に育ち合う学園を目指しています。

ろりぽっぷ小学校校長の髙橋元気先生。幼児教育で掲げてきた理念を小学校でも大切にしています。  画像提供:ろりぽっぷ小学校
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高橋先生:園長として多くの保護者と関わる中で、卒園児が小学校に行きづらさを感じていたり、小学校への入学を機に、その子らしさがなくなってしまったという話を聞いたり。さらに「ろりぽっぷ小学校があればいいのに……」という声が届いたりしていました。

ろりぽっぷ学園は学校法人ですから、「何かできることがあるんじゃないか」と考えて、たどり着いたのが「学びの多様化学校」の設立でした。

子どもたちが輝ける「環境」を整える

──幼児期と学童期のギャップにより、子どもが強いストレスを感じたり落ち着かなくなってしまう「小1プロブレム」は以前から問題視されていますね。

髙橋先生:まず45分間、みんなと同じように過ごすことが求められるというのは、学童期の大きな変化です。「自由保育」の園に通っていた子は、特に苦しさを感じるのかもしれません。

「自由保育」というのは、子どもの主体性を尊重し、興味や好奇心の赴くままに子ども自身が遊びや活動を広げていく保育で、ろりぽっぷ学園で採用しています。

自由保育の良さは、その子の得意なことや好きなことで輝ける点です。絵を描くことに没頭する子もいれば、小さい子の世話をするのが大好きな子もいるし、泥団子作りでは誰にも負けない子もいる。

保育士や教諭の役割は、何かを教えたり指導したりすることではなく、子どもたちが輝ける「環境」を整えることにあります。ろりぽっぷ小学校でも、それは変わらず大切にしていることです。

独自のカリキュラム「ろりぽっぷプラン」

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