内気なオオカミさんのところにやってきたお客さんの正体とは?
第46回講談社絵本新人賞受賞作は、誰でも読める「コミック絵本」!
受賞作家・鹿毛トモタロウさんによる、絵本制作日記の第4回目です。

これまでの日記
ラフすぎるラフ
ラフとは、文章と絵の配置、絵の構図などを大まかに示した絵本の設計図のようなもの。今まではラフを人に見せることがなかったので、字はぐちゃぐちゃ、絵は丸や線のみをざっと引いただけの、私にしかわからないものでした。
さすがにそんなものを編集部で見てもらうわけにはいかないので、紙に描いたものを参考に、デジタルでくわしく描きこみ、メールで提出しています。打ち合わせとラフ提出は、毎度デジタルの恩恵をひしひしと感じています。もし普及する前だったら、どちらも毎回大変だったことでしょう……。
ゴリゴリ削る
最初は韻文調で書いていたのですが、どうもうまくいかず……。思い切って散文に変更してみると、話の内容がわかりやすくなったのでこちらを採用。
次の問題は、文の長さです。短く修正したつもりでもまだ削れる部分があったりして、ゴリゴリゴリゴリ……。
このままじゃ文、なくなるのでは……
と思うほど、短い文も削りに削り、絵の部分よりこちらの修正に時間がかかりました。
ラフ最終仕上げ中に
里帰り出産のため実家に戻ってきていた妹が、「痛いからまた病院行ってくるね」と出かけてそのまま入院。日付が変わる前、無事出産! ということがありました。
姪、誕生。
父・母には初孫です。おめでとう!
あまり時間を置かず、2月上旬。とうとう、ラフにもOKが出て、いよいよ原画の制作スタートです。
妹退院後のお祝いケーキ、ようこそベビー!(写真提供 鹿毛トモタロウ)
画材と道具
ちなみに、机の上の作画台は、テレビ台の棚部分から引き抜いた仕切り板を鉱物標本ケースに立てかけたもの(幅も傾斜もいい具合)。この作画台、絵を始めた当初から使い続けているのです。そのうちちゃんと作ろうと思っていたのに、すっかり馴染んでしまったので、もうこれでいいと思っています。
下絵スタート
すべての工程でこの下絵制作の時間がいちばん長く、1ヵ月ほどかかりました。
下絵が完成したら次は本画用の紙に写す作業です。 まず、下絵の紙の裏に、芯ホルダーの芯を削った粉をばらまき、全体にこすりのばします。 これには丸1日かかります。
下絵を写す準備(写真提供 鹿毛トモタロウ)
これで、下絵の作業は完了です。
ペン入れ
1日2枚いけるかどうか、というペースです。
ペンは2色使用(写真提供 鹿毛トモタロウ)
お皿を描いて盛り付けて(写真提供 鹿毛トモタロウ)
マスキング作業
ひたすらテープを貼って切り抜いて……。ここで2日かかりました。
紙まで切らないように(写真提供 鹿毛トモタロウ)
次回に続く。

































鹿毛 トモタロウ
1983年生まれ、札幌出身。個展等でイラストの制作を行う。第46回講談社絵本新人賞受賞。
1983年生まれ、札幌出身。個展等でイラストの制作を行う。第46回講談社絵本新人賞受賞。