石川基子の絵本『ほしじいたけ ほしばあたけ』制作日記

第36回 講談社絵本新人賞受賞からデビューまで 第3回

※この記事は、講談社絵本通信(2015年)掲載の記事を再構成したものです。
皆様、こんにちは。

この制作日記第3回を書いている今・5月中旬には、本来ならば、本編の原画の提出はとっくに済ませ、表紙や見返しなどの制作にあたっているはずのところ、実際は、ずるずるずるずるとなし崩し的に締め切りを延ばし、しかもなお完成には程遠い状態です。

というわけで、色校正の話とか帯の話とか表紙のこととかご報告できることがまだ何もありませんので、今回はこれで失礼させていただきます。

とはいえ、せっかくこちらを訪れてくださったのに申し訳ないので、画材等の写真を。
アクリルガッシュ
アクリルガッシュを使っています。

練ったつもりの下絵でも、着彩を始めると後から直したいところが次々と出てきたりするので、重ね塗りのできる点がありがたいです。

乾くと色が変わるので、隣りの色との明度差が大きすぎたり小さすぎたりして、その調整に苦労します。作業を中断するときは、ペーパーパレットに出した絵の具が固まってしまわないように、水滴を垂らしてフタ(ヨーグルトのフタ)をしておきますが、たいていはそのままずるずるとおやつを食べたりして放置して固まらせてしまいます。
ナイロン筆
今回の制作では、画材店のバーゲンで見つけたナイロン筆(税込160円!~233円)を主に使っています。

がしがしと気持ちよく描けるのですが、摩耗しやすいみたいで、きのこを数人描くともう筆の先が擦り減っています。もっと買い占めてくればよかった……。

筆難民です。絵の具の含みがよく、コシがあって、穂先のまとまりがよく、擦り減りにくく、酷使に耐える(アクリル絵の具を使うと傷みやすい)、しかもお値段もお手頃な筆ってないものでしょうか?
細かな画材
指先を切った手袋、トレース用のチャコペーパー(黒と白)、スタイラス、マスキング液。今回初めてマスキング液を使ってみました。ペンタイプのものが使いやすかったです。
机上の干し椎茸
そして、いつも机上には干し椎茸が。

手前の干し椎茸は、8年前の元祖ほしじいたけのモデルです。傘が少し折れ曲がっているのがチャームポイントです。

ほしばあたけのモデルになった干し椎茸は見当たらないので、多分食べてしまったのだと思います。

ではでは、次回・第4回の制作日記ではもう少し内容のあるご報告ができることを願っています。

こちらができあがった絵本です。

『ほしじいたけ ほしばあたけ』
作:石川基子 講談社

石川さんの新作絵本!

こわ~いオニきのこたちが出没! と思ったら、どうやらオニきのこたちは村の子どもたちと仲良くしたかったよう。それを知ったほしじいたけとほしばあたけ、そしてキクラゲじいさんは作戦をたてるのですが……。人気シリーズ「ほしじいたけ ほしばあたけ」のシリーズ第5弾。


『ほしじいたけ ほしばあたけ おにたいじはいちだいじ?』
作:石川基子 講談社
いしかわ もとこ

石川 基子

Motoko Ishikawa
絵本作家

愛知県生まれ。京都教育大学特修美術科卒業。「子どもの本専門店 メリーゴーランド」の絵本塾で絵本作りを学ぶ。第12回ピンポイント絵本コンペ最優秀賞、第35回講談社絵本新人賞佳作受賞。第36回講談社絵本新人賞受賞作『ほしじいたけ ほしばあたけ』(講談社)でデビュー。シリーズに『ほしじいたけ ほしばあたけ じめじめ谷でききいっぱつ』『ほしじいたけ ほしばあたけ カエンタケにごようじん』『ほしじいたけ ほしばあたけ いざ、せんにんやまへ』がある。造形教室講師として、子どもたちに一緒に遊んでもらっている。

愛知県生まれ。京都教育大学特修美術科卒業。「子どもの本専門店 メリーゴーランド」の絵本塾で絵本作りを学ぶ。第12回ピンポイント絵本コンペ最優秀賞、第35回講談社絵本新人賞佳作受賞。第36回講談社絵本新人賞受賞作『ほしじいたけ ほしばあたけ』(講談社)でデビュー。シリーズに『ほしじいたけ ほしばあたけ じめじめ谷でききいっぱつ』『ほしじいたけ ほしばあたけ カエンタケにごようじん』『ほしじいたけ ほしばあたけ いざ、せんにんやまへ』がある。造形教室講師として、子どもたちに一緒に遊んでもらっている。