2021.10.11

子どもと「かさ(分量)」の覚え方~日常で量を楽しく体感する方法

生活の中にあるもの 生活の中で使うものを量ることで 分量を体感し 楽しく学ぼう!

量ることを楽しもう

小学生が苦手と感じる「単位」。

丸暗記するのではなく、生活のなかで実際に量る、比べることで【かさ(分量)】を体感してみませんか?

今日から始められる【かさ(分量)】を身近に感じる方法をお伝えします。今回の講師は幼保一体の学園で6年間勤務後に「講談社こども教室」に入社し、講師歴17年の高村美羽さんです。

【単位】がつくと難しい?

小学生が苦手と感じる単位の数々。

長さを表す㎜、㎝、m、km……
かさを表すmL、dL、L……
重さを表すmg、g、㎏……
広さを表す㎠、㎡、a、㎢……

単位がつくだけで「難しい」と感じる気持ち、わかります。ですが、日頃から量ることを楽しめれば「難しい」が「おもしろい」に変わるかもしれません。

[量ること]自体は難しいことではありません。幼児期から遊び感覚で[量ること]に慣れましょう。

【かさ(分量)】をとらえるのはなぜ難しい?

量には1つ、2つ、3つ……と、整数値で数えられるものと、重さやかさ(分量)のように整数値だけでは表せないものがあります。

個数が数えられるものは、数えることで理解できます。ですが、数えられないものを理解するには、量をとらえる経験が乏しいと難しいのです。

毎日の生活の中で、量に触れる経験を増やしてみましょう。

1000mL=200mL×5 容器の形が違うと同じ量(200mL)でも印象が違いますね。

今朝飲んだ飲み物は?

みなさん 朝食はご飯食派ですか? パン食派ですか? 他にもコーンフレークやオートミール、パンケーキなど、朝食メニューはたくさんありますね。

では、メニューに合わせて飲んだ飲み物は何でしょう? お茶、牛乳、ジュース、お水……大人ならコーヒーや紅茶も選択肢にあがるでしょう。

おいしいたくさんの飲み物……今回注目したいのは、種類ではなく 飲んだ【量】です。いつも使っているコップ、お湯呑み、マグカップ……どれだけの量が入るかご存知ですか?

種類は気にしても、量を気にすることはほとんどないかもしれませんね。
小さいと思っていたコップにたくさん入っていたり、大きく見えるマグカップに厚みがあって容量は少なかったり……。比べてみると意外な結果に驚くかもしれません。

どちらがたくさん入るでしょう? 左が約240cc、右が約290cc。 答えは右です。

分量を比べてみよう

講談社こども教室のかさ(量)を学ぶ教材

こども教室では分量を比べるレッスンもあります。

同じ容器での比較は簡単ですが、形状が違う容器になると、子どもたちは迷います。

「こっちの方が底が大きいからいっぱい入っていると思う」「でもこっちは高いところまで水が入っているよ」

ただ答えを知るだけではなく、[自分たちで考える][話し合う][意見を交換する][自分たちで答えを導き出し、答えに至った理由を説明する] 
子どもたちに身につけてほしい力です。

「言われたから」「習ったから」ではなく、自分が体験することで身につけたことは、経験となり力となります。
[勉強]になる前に遊びながら、楽しく体験する機会を持ちたいものです。

どのジュースが一番多く入っているでしょう? 答えは次の画像で……。

実はどれも同じ量(100mL)でした。

分量を調べてみよう

どんな単位があるかな?

牛乳・しょうゆ・ペットボトル飲料……おうちにある液体の分量を調べてみましょう。様々な単位で表記されていますよね。

空の牛乳パックに水を入れ、1Lサイズのペットボトル飲料の容器に移し替えると、表記されている単位が違っても同じ[1000mL=1L]であることが目で見てわかります。丸暗記ではなく、実際に体験して理解することは大切なことです。

また、同じ液体でもサラダオイルなどの油類は、gで表記されています。
これは油は気温によって体積が変わる比率が他の液体よりも高いので、g表記になっているのです。

他に 洗剤やジュースでもg表記になっているものがあります。油分が多い、糖分の使用量が多い、粘度が高いなど気温の変化や時間の経過で容積が変化する可能性があるものは、重量で管理されています。

また、缶飲料がg表記なのは、昔、缶詰として食品を詰めていたことからきています(缶入り炭酸飲料は炭酸ガスが重さでは量りにくいため、mL表記になっていることもあります)。

「あれ? なぜだろう?」と疑問に思うことも大切ですね。

分量を量ってみよう

何cc入っているかな?

おうちにある計量カップや計量スプーンで分量を量ってみましょう。数字を読むこと、メモリを読むこと、mLやccなどの単位にふれることができます。

また厚紙で[1dLます]や[1mLます]を作り、牛乳パックには[1dLます] の水が10杯分入ること、[1mLます]100杯で[1dLます]がいっぱいになることを体験すれば、[1L=10dL] [1dL=100mL]が体感できます([1mLます]はサイズが小さいので子どもたちだけでは扱いにくく、大人でも集中しないと難しいかもしれません)。

量を体感してみよう

最近はいろいろな形状の計量カップが安価で手に入ります。

お風呂のおもちゃに計量カップを含めると、楽しいですよ(お風呂で使用される場合は、割れない材質のものを選んでくださいね)。

子どもが液体を扱うと、こぼしたり、汚したり……ついつい注意ばかりが口をついて出てきそうですが、お風呂であれば大丈夫。

お風呂が最高の学びの場になることでしょう。

お風呂で楽しく学ぼう!

丸暗記では意味がない

重さや面積、分量には[単位変換=丸暗記]というイメージが強いかもしれません。ですが、丸暗記していても生活の中で活かせなければ意味がないと思うのです。

実際に体験して理解することは大切で、子どもたちの記憶に鮮明に残ります。

生活の中で単位に触れること、生活の中で量を感じること。生活の中で知識を活かすためにも、【勉強=机に向かう】という概念を捨て、楽しく学んでみませんか?

きっと単位がついても難しくなくなりますよ。

講談社こども教室

0歳から12歳まで、 "遊びながら学び考える"経験をたくさん積む場所「講談社こども教室」を全国で運営しています。幼児知育だけでなく英語...