2男児ママ 新築マンションを購入してからわかった! 「子育てに向いてない間取り」とは

#1 長い廊下、独立した浴室と洗面室は子育てに向いて「いない」! その思いがけない理由とは?

コクリコサポートエディターズ:笹川 かおり

写真:AdobeStock

9歳と2歳の男の子きょうだいを育てているエニママのライター・笹川かおりです。自然豊かな東京都の多摩エリアで、のんびりと子育てを楽しんでいます。

今回から3回にわたり、2022年に新築マンションを購入したときの体験談や、購入を通して気づいたこと・学んだことをみなさんにご紹介していこうと思います。

第1回は、「子育てに向いている/いない間取り」についてです。

私は2022年当時、長男8歳・次男2歳のタイミングで、東京都の多摩エリアに新築マンションを購入しました。

今までの人生で、一番大きな買い物。「これ以上はムリ」というほど、リサーチし尽くしてから購入したつもりでしたが、実際に住んでみて初めて気づくことがたくさんありました。

今回は「子育て×間取り」をテーマに、私が実際にマンションを購入して思った「子育てに向いている間取り、子育てに向いていない間取り」をお伝えします。

子育てに向いていないと感じた間取り1:長い廊下

玄関を入ってすぐに曲がっている廊下を「クランクイン廊下」といいます。

「マンションなのに一軒家のよう」「プライバシーが守られる」と、私たち夫婦は気に入っていた、長いクランクイン廊下。

しかし、私たちは重要なことを見落としていたのです。それは、男児は細長い通路で走り出す生きものだということ……。

リビングから玄関まで続く長い廊下を、毎日走りまわる息子たち。

長男は、注意すればそのときは走るのをやめますが、30分もすればまた走っています。

まだ2歳の次男は、そもそも注意してもやめません……。むしろ、「もっとやってやる」といわんばかりに笑っている始末。

走るたびに注意したり、𠮟ったり……。はてには近隣住戸から騒音のクレームが入ってしまったりと、せっかくのクランクイン廊下はいまや悩みのタネとなってしまいました。

玄関から撮影した、我が家のクランクイン廊下。玄関を入ってすぐに廊下が右に曲がっている間取りです。

子育てに向いていないと感じた間取り2:リビングから遠い浴室、洗面室

新居の浴室、洗面室は、リビングやほかの部屋から完全に独立した場所にあります。

子どもと入浴するときは一緒にあがるようにしているし、特に問題ないだろう……と考えていましたが、盲点だったのが「子どもたちが脱いだ衣服でリビングが散らかる」ことでした。

リビングから浴室、洗面室までが遠いため、子どもたちは脱いだTシャツや靴下をそのまま床に放置するようになってしまったのです。

リビングと浴室、洗面室が隣接していた前の家では、しっかり洗濯カゴに入れる習慣がついていたのに……。

対策として、リビングに洗濯カゴを置くようにしましたが、想定外に加わった「生活感」に、私のテンションはダダ下がりです。

リビングの床に投げ捨てられた、子どもたちの衣服。もう片方の靴下は、いったいどこへいったのでしょう……。

子育てに向いている間取り1:オープンキッチン(対面キッチン)

一方で、「子育てに向いている」と感じた間取りもあります。その1つが「オープンキッチン」です。

我が家は、オープンキッチンからダイニング・リビング両方を見渡せる間取り。

長男・次男の様子をチェックしながらキッチンに立てるので、「次男が危ないことをしていないかな」「長男が宿題をサボっているのでは」といった雑念を抱えることなく、心おだやかに台所仕事をおこなえます。

1日3食の料理づくり、食器洗いと、ママがキッチンに立つ時間は長いもの。キッチンに関連するストレスは、できる限り少なくすべきでしょう。

子育てに向いている間取り2:リビングを経由する子ども部屋

我が家にはリビングに隣接した6畳間があり、その部屋には必ずリビングを経由しないと
たどり着けません。

このように、リビングに子ども部屋の扉が設置されています。

入居前は「なんだか使いにくそうな部屋だな」などと思っていたこの部屋ですが、

・子どもの様子がわかる(扉を閉めていても、なんとなく気配を感じる)
・帰宅後は必ずリビングを通る動線なので、自然と子どもとのコミュニケーションが増える

このような理由で、子ども部屋として使うには最適なことに気がつきました。

思春期になっても、「親と顔を合わせず自室に閉じこもる」のは不可能な間取りだと気づき、今ではとても気に入っています。

間取りは奥が深い! 購入前はできる限りの「脳内シミュレーション」を

住宅購入となれば、誰でも「情報収集の鬼」と化すことでしょう。私もそうでした。

そんな私が「足りなかった」と反省している購入前のアクションは、「実際に家族が住むことを想定したシミュレーション」です。

これから住宅を購入する方はぜひ、生活のありとあらゆる場面を想定した「脳内シミュレーション」を、できる限りおこなってみてください。

そのうえで、家族にとっての優先順位を整理してみると、おのずと「最適な間取り」が見えてくると思います。

ささがわ かおり

笹川 かおり

Kaori Sasagawa
AnyMaMa(エニママ)ライター

AnyMaMa(エニママ)ライター兼コクリコ・サポート・エディター 東京都の多摩エリアで2男児(2014年、2020年生まれ)を育てる母。広告営業、ママ向け育児サイトの編集を経て、2019年に独立。エニママではライフスタイル・ビジネス・インタビュー記事などの制作を担当。 AnyMaMa:https://anymama.jp/  Twitter:https://twitter.com/AnyMaMaJP

AnyMaMa(エニママ)ライター兼コクリコ・サポート・エディター 東京都の多摩エリアで2男児(2014年、2020年生まれ)を育てる母。広告営業、ママ向け育児サイトの編集を経て、2019年に独立。エニママではライフスタイル・ビジネス・インタビュー記事などの制作を担当。 AnyMaMa:https://anymama.jp/  Twitter:https://twitter.com/AnyMaMaJP

コクリコサポートエディターズ

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コクリコサポートエディターズ(CSE)は、コクリコの第2編集部。コクリコと、ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」が協力して立ち上げました。子育てをしながら、ほかのお仕事をしながら……など、さまざまな立場で、子どもとの毎日が楽しくなる記事を発信していきます。

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