ドロドロ靴下も怖くない！ お洗濯マイスター流「泥汚れの落とし方」

砂遊びや雨の日のお出かけでドロドロになったズボンや靴下。ゴシゴシ洗っても汚れが落ちなくて困りますよね。

でも、実は泥汚れの落とし方にはある「コツ」があるのです。

子どもの服の洗濯術を紹介する本連載。前回に引き続き、ライオン株式会社のお洗濯マイスター・大貫和泉さんに、適切な洗濯の仕方とコツを教えてもらいました。（全３回の２回目。＃１を読む）

泥のついた服や靴下、いきなり水洗いで泥を落とそうとしていませんか？　

実はこれが間違いのもと。最初に水洗いをすると、泥が水と一緒に繊維のなかに入り込んでしまい、かえって汚れが落ちにくくなるのです。

では、泥が繊維の中に入り込むのを防ぎ、汚れが落ちやすくするためにはどうすればいいのでしょうか。

答えは、「泥汚れ部分に直接液体洗剤を塗布してから洗う」です。水ではなく洗剤を先に染みこませることで、洗剤が泥を包み込み、繊維の中に入っていくのを防いでくれます。その結果、汚れが落ちやすくなるのです。

それでは、洗い方の手順を見ていきましょう。

①乾いた状態で泥をはたき落とす
乾いた状態の衣類を手でパンパンとはたき、土や砂を落とします。濡れている場合は、一度乾かしてからはたきます。

②泥汚れ部分に洗剤を塗布する
液体洗剤をキャップにとり、泥汚れの部分に直接塗布して５分ほど放置します。使用する洗剤は、あれば濃縮タイプの「高濃度液体洗剤」、もしくは「泥汚れ用の部分洗い洗剤」がおすすめ。

③洗濯機で洗う
通常の洗濯と同じように、洗濯機で洗濯します。ほかの洗濯物も一緒に入れてしまってOK。洗濯機に入れる洗剤は、泥汚れに塗布した分を差し引いた分量でかまいません。お風呂の残り湯を使うとさらに汚れ落ち度がアップ！　汚れがひどい場合は、もみ洗いをして、水で洗い流してから洗濯機に入れましょう。

前述の方法で前処理をしてから洗濯しても、まだ汚れが落ちない……。そんなときは、塗布したあと、放置することができる濃縮タイプの液体洗剤を使った「塗布放置洗浄」を試してみてください。

①汚れの裏側にタオルなどであて布をしてから、汚れの部分に高濃度液体洗剤を塗布します。

②一晩（約12時間）そのまま放置します。

③ ②を洗濯機に入れ、通常通り洗濯します。ほかの衣類も一緒に入れてかまいません。洗濯機に入れる洗剤は、塗布した分を差し引いた分量でOKです。

汚れがあちこちについている、服全体がドロドロ……。そんなときは、洗剤を水で薄めた洗剤液でもみ洗いしてから洗濯しましょう。

①乾いた状態で泥をはたき落とす

「基本の洗い方」と同様に乾いた状態で泥をはたき落とします。

②洗剤液に衣類を漬け、もみ洗いする

水５リットルに洗剤（濃縮タイプの「高濃度液体洗剤」の場合は５ml）を加えて溶かし、洗剤液をつくります。ここに衣類を漬けて軽くもみ洗いします。

③軽くすすいで洗濯機で洗う

水で軽くすすぎ、洗濯機に入れて規定量の洗剤を入れ、通常通り洗濯します。ほかの洗濯物も一緒に入れてかまいません。