ならいごと「きょうだい間格差」 比べてしまうママの意外な3つの悩み

上の子優先? がまんさせている? ママは悩みがいっぱい

コクリコラボ

今回のコクリコラボでは、ならいごとの悩みやもやもやについて、ママたちに調査しています。

特に2人以上のお子さんを持つママたちから多く寄せられたのが「ならいごとのきょうだい間格差問題」です。きょうだい間での格差とは何か、そして悩みの解決策はあるのか、調べてみました!

「子どものならいごと」についてのアンケート
「AnyMaMa(エニママ)」登録者を対象に2021年12月24日〜2022年1月7日
インターネット上で実施。有効回答数は104件
※アンケート回答の原文をそのまま記載しています(一部抜粋・明らかな誤字等は修正のうえ記載)

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

きょうだいならではのならいごとの悩みとは?

まず「きょうだいでのならいごとに関する悩みがあるか」という問いには、約35%のママが「ある」と回答しました。

さらに「きょうだい間でならいごとの数や内容に差があると感じるか」という問いでは、半数のママが「数にも内容にも差はない」と回答する一方で、「数に差がある」34%、「内容に差がある」11%と悩んでいるママも約半数いることがわかりました。

「子どものならいごと」についてのアンケートより

ママたちはどんなことに悩んでいるの?

冒頭でご紹介した「きょうだい間格差」というキーワード。実はコクリコラボがならいごとについて調査する中で、きょうだいを育てているママの悩みの中に「格差」を気にする意見が多いと感じたことから出てきた言葉です。

格差のほかにも、送迎やスケジューリング、金銭問題といったきょうだい特有の悩みがありました。そこで具体的にママがどんなことに悩んでいるのか、アンケートからピックアップしてご紹介します。

お悩み1:きょうだい間の格差問題

一つ目のお悩みは「きょうだい間格差」です。多かったのは次のような意見。

・兄妹なので、同じ習い事ができなかった。その為送迎に問題がでてしまい、兄を優先させてしまいました

「先に習い始めているから」などの理由から、上の子を優先させてしまうことに悩むママが多い印象です。

またママを集めた座談会でも、
・下の子がピアノをやりたがっているが、上の子の帰宅時間にかぶってしまうため送迎ができずにあきらめた。もし下の子が長子だったらすぐに習わせてあげたのになと思う
という声があり、なんとなく下の子はあとまわし……? というきょうだい間格差が見えてきました。

さらにたくさんのママから寄せられたのが「上の子が習っているものを下の子もやりたがって始める」というパターンに対して感じる「格差」です。

・上の子がやると自動的に下の子もやる雰囲気になってしまう。それぞれ好きな事を選んでほしい

・上の子が通っているから下の子にも通わせているが、その習い事より下の子に向いてる習い事があるはず。でも下の子は上の子がいないと別の習い事は行きたがらない

・姉がやっているのを見て興味を持って、妹も同じ習い事をしていますが、もしかしたら妹は他にやりたいことがあるのかな、とちょっと気にしています。上の子優先に考えてしまっているかもしれないです


そして実際にやらせた結果、下の子には合わなかったという経験をしたママもいました。

・やはり下の子にとっても上の子の習い事は身近なようです。やってみると下の子には合わないことも多いと感じています

こういう経験が積み重なると、ママ自身も「上の子優先になっているんじゃないか」とつい思ってしまいますよね。

お悩み2:送迎や待ち時間の問題

二つ目のお悩みは送迎や待ち時間にまつわるもの。

・体操教室は幼児と小学生と時間が違うので送迎往復が大変です

・一緒に通えればいいが、コースや難易度が違ってしまうので難しい


格差がないようにと同じならいごとをさせたけれど、結局年齢や難易度で時間帯が異なるため、送迎の手間がかかったり、夕方の家事との兼ね合いでスケジューリングがきつくなったりしてしまうというお悩みです。

・習い事に送迎するために、兄妹がお友達と遊ぶのを中断させて一緒に連れていかないといけない(年齢にもよるが)

・ひとりでならいごとに行ったり、お留守番ができたりするまでは、きょうだいどちらのならいごとであっても、送迎に付き合わせることになってしまいます


また下の子が小さい場合、上の子のならいごとの間の待ち時間に悩んでいるママも多くいました。

・上の子のレッスン中に下の子が飽きてしまう

・お兄ちゃんの野球に時間がとられる

なんとなく下の子はただ待たされるだけ、付き合わされているだけという状態に格差を感じる気持ち、よくわかります。

・幼児の下の子を連れて送迎するのが大変で、ストレスに感じています。下の子はまだ一緒にできないので、付き合ってばかりなのも可哀想と思っています

ならいごとの送迎の負担については、コクリコラボでさらに深堀りした記事がありますので、こちらもあわせてお読みください。

▼ならいごとの送迎の負担についての記事はこちら

お悩み3:金銭にまつわる問題

三つ目のお悩みはお金にまつわること、一言でいえばずばりこちらのご意見です。

・時間とお金が足りない。

どうしても先に習わせた方にお金がかかってしまい、下の子にまでまわらないという意見も多く見られました。

・下の子にも習わせたいことはあるが金銭的に難しい。

・上の子のほうがどうしても先に始めた分、数もお金もかかってます。下の子はその隙間を埋める感じです。

・上の子がピアノを習っていて、真ん中の子もピアノを習いたいと言っていますが月謝が高くて習わせられません。


上の子にお金がかかっているイメージなんですよね。でもこれは子育て中のママへのアンケートだから感じることかもしれません。

だって子育てが全部終わってみて、きょうだいそれぞれにかかったお金を精算してみたら……? はまだ誰にもわかりませんものね。

きょうだい間格差を意識するのは終わりにしましょう

このように多くのママにとって「ならいごとのきょうだい間格差」は、上の子が手厚くなりがちで下の子は割を食っているというイメージが多いようです。

しかしアンケートの中にはこんな意見も。

・いちばん上の子は、あれもこれもと習わせ過ぎてしまいましたが、下にいくにつれてポイントを決めて習うことができるように。上の子は頑張り屋さんになりましたが、忙しくさせてしまったと反省です。

上の子での反省点が下の子に生かせているという声です。

また多くのママが格差を感じていた「下の子のならいごとが上の子の興味にひっぱられがち」という問題ですが、たとえならいごとを始めたきっかけが上の子だとしても、その経験が無駄になることはないのではないでしょうか。

「お兄ちゃんに憧れて始めたけれど、実際こんなところが合わなかった」という経験は、親から見ればネガティブに感じるかもしれません。でも下の子にとっては「自分に合わないものがわかった」というポジティブな経験になるのです。

ママ自身がきょうだいを比べて「下の子に申し訳ない」というような気持ちを持っていることは、下の子にとっても嬉しいことではないでしょう。格差や平等にこだわりすぎず、ママ自身が比べる気持ちを捨てて、少しでも罪悪感や申し訳ない気持ちから解放されることを願っています。

こくりこらぼ

コクリコラボ

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )​

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