約9割のママが「つらい!」と回答 「読み聞かせ」を楽しくするアイデア9選

理想通りの読み聞かせはできなくても… ママたちの工夫に共感〔コクリコラボ第5回〕

コクリコラボ

子育て中のママ、パパは普段どのくらい絵本の読み聞かせをしているのでしょうか。

コクリコラボの「子育て×読書」プロジェクトのアンケート(※)によると、「月にどのくらい読み聞かせをしているか」という設問に対して、約9割のママが月に1冊以上は読み聞かせをしているという回答でした。

※コクリコ「子育て×読書に関するアンケート調査」
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」登録者を対象に2021年3月31日〜4月5日、インターネット上で実施。有効回答数は51件


コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

読み聞かせの時間がない! が最大の悩み

しかし、実際の読み聞かせの回数は、ママたちの理想とはギャップがありました。その理由として「時間がないから」と回答するママが圧倒的に多く、実に7割を超えていました。

1ヵ月の子どもへの読み聞かせの量アンケート結果
子どもに読み聞かせができていない理由のアンケート結果

読み聞かせ ほんとうは親子の楽しいコミュニケーションタイム

読み聞かせが負担に感じることはありますか アンケート結果

今回の調査結果を振り返ると、子育て全般で夫のサポートが少しある・あまりない・全くないが、53.4%で半数を超えています。
読み聞かせを1ヵ月に21回以上してあげるのが理想、と答えるママが60%もいるのに、それを実現しているママは31.1%でした。一方、ママ自身の読書量は、1ヵ月に0冊〜1冊が71.1%。

絵本の選び方に課題を感じたり、子どもの関心と親のおすすめとの間にギャップが存在したり、そもそも読み聞かせに割く「ママ自身の時間」がない、など様々な問題があることがわかりました。

ママ自身も子どもと楽しい時間を過ごしたい、と思って読み聞かせを始めたはずなのに「今日もゆっくり読んであげられなかった……」「時間をうまく作れないのは私の要領が悪いせい?」「せっかく時間を作ったのに子どもがぜんぜん興味を持ってくれない……」など、かえって悩みが増えてしまっているというケースも多いようです。

読み聞かせが負担に感じることはありますか? という問いに対して、「読み聞かせをまったく負担に感じない」と答えたママは、わずか5.4%(わからない、が2.7%)。「あまり負担に感じない」というママも32.4%はいるものの、「少し負担に感じる」54.1%、「とても負担に感じる」5.4%、などと合わせると、読み聞かせに対して何らかの負担・つらさを感じているママは9割以上もいることが分かりました。

一方で、読み聞かせが負担にならないための工夫をしているママもいました。「まったく負担に感じない」「あまり負担に感じない」というアンケートへの回答の中から、実際に読み聞かせを楽しめている親子は、どのような工夫をしているのか詳しく聞いてみましたので、ご紹介します。

読み聞かせを楽しむ9つのアイデア

◎子どもを飽きさせないアイデア

1.声や効果音を大袈裟に変えてみる
子どもが本に飽きてしまっているとき。声優さながら登場人物のセリフの声を大袈裟に変えてみたり、臨場感たっぷりの効果音をつけて読むというアイデア。
絵本だと動画のように食い付いてくれない、というお子さんの場合でも、だんだんとママの声色の変化を面白がって、反応が良かったというエピソードもありました。

2.主人公の名前を子どもの名前に変えてみる
絵本の登場人物の名前をお子さんの名前に変えて読むアイデアです。アンケートでは、自分の名前の主人公に次々におとずれる絵本の展開に夢中になってくれた、という声が寄せられました。

3.クイズ形式を取り入れる
読み聞かせのメリットは、いくらでもオリジナルに変更できるところ。
・ページをめくるたびに状況が変わるような絵本では、「さて次はどうなるでしょうか?」とクイズ形式にする
・「この家には誰が住んでると思う?」とクイズ形式にする
・「最後まで読んだら物語に関するクイズを出す」と予め決めておくと、クイズに正解したいために真剣に聞いてくれる
などクイズ形式を取り入れて楽しむという工夫をしているママもいました。

4.子ども自身やきょうだいに読んでもらう
ママやパパが読むだけでなく、たまに子ども自身やきょうだいに読んでもらうというママも多くいました。普段とは違う読み聞かせ時間になり、盛り上がるそうです。

5.実際のものと結びつける
絵本の中に出てきた生き物や食べ物などは実物を見せるという工夫をしているママも。
・絵本の知識と実際の色や質感を紐づけできるようにする
という工夫をしているママからは「息子も知っているものが目の前にあると嬉しそう」と実生活における効果も感じているようです。

本来、絵本の読み聞かせは声色を変えたり、クイズなどの演出をしたりしないのが理想的、という意見もあります。
一方で、子どもに興味を持たせ、絵本の読み聞かせの時間を好きになってもらうことも大切。
1~5に挙げたママたちの工夫を参考にしながら、親子での読み聞かせが楽しめるといいですね。

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