ついに卒業!「おかあさんといっしょ」あつこお姉さんが語った 「歌のお姉さん」になるまで

不安の中のオーディション、子どもたちから届く手紙……。今こそ聞きたい独占インタビュー

げんき編集部

NHK Eテレの教育番組「おかあさんといっしょ」の「あつこお姉さん」こと、小野あつこさん。

4月2日の放送を最後に、6年間つとめてきた「歌のお姉さん」を卒業。4月4日から登場する第22代歌のお姉さん、ながたまやさんにバトンタッチした。

雑誌「NHKのおかあさんといっしょ」の取材を通して、その6年間を見守ってきた講談社げんき編集部は、あらためて小野あつこさんに、「歌のお姉さん」になった頃の思い出をお聞きすることができた。

以下、あつこお姉さんの言葉をお伝えしよう。

小野あつこさん(撮影・嶋田礼奈)

雲の上だった「歌のお姉さん」という存在

もともと子どもが大好きで、大学・大学院(東京音楽大学声楽科)の6年間、地域の児童館・学童クラブでずっと補助のアルバイトをしていました。

卒業後はピアノの先生になるつもりでしたが、卒業間近の大学院2年生のとき、「歌のお姉さんのオーディションを受けてみない?」と先生に声をかけられ、オーディションに推薦していただきました。

でも自分にとって歌のお姉さんは雲の上の存在。

周りには小さいころから歌のお姉さんを目指して熱心にレッスンを受けている人もいたので、「子どもが好き」「音楽が好き」というだけで自分がなりたいなんて、軽々しい考えではないか? と悩みました。

でもあるとき、児童館で遊んだ子どもたちの笑顔を思い出し、「もっとたくさんの子どもたちの笑顔に出会える歌のお姉さんって、きっと楽しいだろうな!」と気づいて、「当たって砕けろだ!」とオーディションを受けてみることにしたんです。

不安の中のオーディション

書類審査のあと、1次審査は童謡を歌う審査だったのですが、私「いぬのおまわりさん」の歌詞が覚えられなくて……。

それまでフランス歌曲やロシア歌曲を勉強してきて、フランス語やロシア語の歌詞は覚えられたのに、なぜか日本語の歌詞が覚えられない。

かなり不安を感じていましたが2次審査、最終審査と進んでいくうちに「歌のお姉さんになりたい」という思いはどんどん強くなっていきました。

最終審査のあと電話がかかってきて、NHKに行きました。「おめでとう! あなたに決定です!」パチパチ……となるのかと思っていたらそうではなく、「歌のお姉さんになるということは、死ぬまで一生、『歌のお姉さん』でいるということです。あなたにその覚悟はありますか?」と問われました。

合格できた喜びはもちろんありましたが、これから背負う責任の重さに思わず涙が出てしまい(笑)。

でも、泣きながら「よろしくお願いします」って言ったのを覚えています。

小野あつこさん(撮影・嶋田礼奈)

「あつこお姉さん」になって

初めての収録のときは、もう震えるほど緊張していました(笑)。でも収録にきてくれた子どもたちが「あつこお姉さん」って呼んでくれて…それがものすごくうれしかった。

収録は放送よりもかなり早いスケジュールで行いますので、まだテレビではたくみお姉さん(第20代歌のお姉さん・三谷たくみさん)が出演されていたころです。それなのに「あつこお姉さん」と呼んでもらったことで、「歌のお姉さんになったんだ!」と実感しつつ、子どもたちに受け入れてもらえたとホッとしました。

実際の収録のときは、どのカメラを見ればいいのか覚えられなくて、ひとりだけ目が泳いじゃってましたね。何度もリハーサルしたのに、本番になるとわからなくなっちゃって(笑)。

子どもたちから届く手紙

歌のお姉さんとして番組に登場するようになって3週間くらいたったときだったと思います。

「やぎさんゆうびん」(視聴者からのおたよりやイラストを紹介するコーナー)に初めて私の似顔絵が届いたんです。

本当にうれしくて感激してリハーサルのときに大泣きしちゃいました。お手紙や似顔絵をいただくのは本当にうれしくて。

一度、スイスに住んでいる男の子からも手紙が届いて「ぼくのおうちにいっしょにすもう」って書いてあって(笑)。

「あつこお姉さんに会いたい」って思ってくれる子どもたちが、日本だけじゃなくて世界中にいるんだなー、と。

本当にありがたいですし、元気をもらいました。

小野あつこさん(撮影・嶋田礼奈)

卒業記念写真集も間もなく刊行

子どもたちから「元気をもらった」と語ってくれた、あつこお姉さん。

でも、その笑顔や歌声から元気をもらってきたのは、テレビの前の子どもたちや保護者のみなさんも同じではないだろうか。

『おかあさんといっしょ あつこお姉さん 卒業記念写真集 笑顔と元気をありがとう』
定価1320円(税込み)

あつこお姉さんの卒業を受け、講談社げんき編集部では、『あつこお姉さん卒業記念写真集 笑顔と元気をありがとう』を4月14日に発売する。

撮りおろしや、これまでの貴重な写真の数々、オリジナルインタビューなどを詰め込んだ、完全保存版の一冊と言えるだろう。

4月15日には雑誌「NHKのおかあさんといっしょ」2022年春号も発売

また、おもに2~4歳を対象とした雑誌「NHKのおかあさんといっしょ」の「2022年春号」も、15日に発売予定。

「NHKのおかあさんといっしょ」2022年春号
定価1100円(税込み)

こちらも、あつこお姉さん卒業記念の特集号となっており、お子さんといっしょに楽しめる。

私たちを6年間楽しませてくれた、あつこお姉さん。その思い出を、ずっと心に刻んでおきたい。
※本記事のインタビューは、『あつこお姉さん卒業記念写真集 笑顔と元気をありがとう』から、一部抜粋したものです。
げんきへんしゅうぶ

げんき編集部

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトで...