昆虫の聖地「高尾山」で大型の蛾を採集!中学生昆虫博士が採集のコツを伝授

MOVEラボ研究員助手しんご「ボクの、観察・研究日記」vol.6

MOVEラボ研究員・助手の工藤真悟(中2)

昆虫から化石まで! 研究者顔負けの観察眼を持つ中学生がレポート!

工藤真悟

「講談社の動く図鑑MOVE」の中学生研究員、工藤真悟(くどうしんご)です。昆虫や化石、鉱物など、生きものと自然が大好きなボクにとって、「フィールドワーク」は命! 今回は、大型の蛾であるヒメヤママユやケンモンミドリキリガなどの採集を目的に、晩秋の高尾山へ。

昆虫採集は、事前のリサーチや工夫が成功を左右します。なぜ晩秋がよいのか? 具体的な採集ポイント、虫を〆る方法や蛾の採卵についてなど、実体験の記録とともにお届けします。

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昆虫の聖地「高尾山」へ

高尾山は昆虫の聖地と呼ばれており、さまざまな昆虫を見ることができます。夏にはミヤマクワガタやヨコヤマヒゲナガカミキリなどの虫を見ることができますが、晩秋には大型の蛾であるヒメヤママユ、ウスタビガやキリガの仲間でも屈指の美麗種であるケンモンミドリキリガなどの虫を見ることができます。

夏には甲虫中心でさまざまな虫が見られるのに対し、晩秋には多くの蛾がいます。今回の採集ではそういった蛾を狙っていきたいと思っています。

採集記

今回の採集日(2025年11月15日)は学校があり、秋はビアガーデンがやっていないので18時までの最終ケーブルカーに間に合わず、19時くらいから登り始めて街灯があるケーブルカーの高尾山駅付近まで歩きました。

駅から離れたところまできて、オオクロヒラタゴミムシという黒色だが虹色の光沢があるゴミムシを2個体採集できました。この種は山にいけばよくいるゴミムシですが、この時期は元気に活動している虫が少ないのでとてもうれしいです。
街灯にたどり着いたら街灯がある道をひたすら往復し、蛾の飛来をひたすら待ちます。

ケーブルカーの高尾山駅までたどり着いたのが20時くらいでもう完全に夜だったので街灯を回っていました。しかし何も採れず、すれ違う採集者たちは採れているという状況。そのまま22時過ぎまで何も採れませんでした。しかし、22時過ぎになると今回の目的のケンモンミドリキリガを立て続けに2頭採集。街灯の周りをスウィーピング(すくい取り法)すると網に入っていました。
ケンモンミドリキリガ
1匹はかなり綺麗な個体だったのですが、もう片方はクモに食べられてボロボロでした。一応2匹ともお持ち帰り。
クモに食べられているケンモンミドリキリガ
22時半になるとアオバハガタヨトウも採集でき、期待が高まりました。
アオバハガタヨトウ
ケンモンミドリキリガもアオバハガタヨトウも大きくはないですがコケ模様でとても美しい蛾です。そのまま街灯を回っているとすぐにクモの巣に引っかかってじたばたしている大きな蛾がいました。ネットインして確認するとやはり今回の大本命であるウスタビガ!!! しかもメスです。
ウスタビガ開翅
モフモフでとてもかわいいです。黄色の感じが晩秋の紅葉の色とマッチしていて、とても美しいです!
ウスタビガの顔
メスは卵を産ませることができるので、〆ずに生きたまま三角紙にいれてからジップロックに入れてお持ち帰り。
ウスタビガの採卵
みなさんも雌の虫を捕まえたら生け捕りにして持ち帰って卵を産ませてみてください。多くの個体を手に入れられるのみならず、育てる過程で生態が分かり、採集のヒントにもなります。
ウスタビガの卵
大型の蛾の採集方法を伝授!

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