火星に太古の海の痕跡!? 水を発見し、生命存在の可能性が高まる!

火星の南極の地下約1.5kmの深さに幅20kmにわたって湖が存在する可能性が高いことが、7月25日付け学術誌『サイエンス』で発表されました。

火星には数十億年前には海があったことがわかっています。
しかし、その海は現在ではすっかり干し上がってしまっています。
NASA/JPL/Malin Space Science Systems

火星ではこれまでに何度か水が発見されていますが、大気中に漂っていたり、永久凍土層や極冠に閉じ込められていたり、季節ごとにクレーターの斜面からしみ出していたりと、一時的なものや手の届かないものばかりでしたが、今回は初めて、大量の液体の水が存在する可能性が高いことが明らかになりました。これは、イタリアの研究チームなどが、火星の南極付近を観測した結果わかったもので、液体の水は、地球のように生命が誕生するために重要なもの。

水の存在が明らかになれば、太古の火星にあった海についての謎の解明につながるだけでなく、将来、地球から火星への移住計画にも影響を与えるかもしれません。