
恐怖のヌメヌメモンスター!ヌタウナギ 前編
2017.08.24
夜の海で魚釣りをしていると、へんなモノがつれることがある。
釣り糸にからまる透明なゼリーのようなかたまり。
そして、そのなかでくねくねと動く、茶色いなにか……。
釣り糸にからまる透明なゼリーのようなかたまり。
そして、そのなかでくねくねと動く、茶色いなにか……。

なっ、なんだコレは!?
ヌメヌメのゼリーをかきわけると、細長い体がズルリとほどける。
「ヌタウナギ」という海の底にくらす生きものだ。
しかしウナギと名前はついているがヒレも目もない。
ウナギというよりは巨大なミミズのような姿をしている。
「ヌタウナギ」という海の底にくらす生きものだ。
しかしウナギと名前はついているがヒレも目もない。
ウナギというよりは巨大なミミズのような姿をしている。

これがヌタウナギだ!

目は皮ふの下にうもれている。
エサはにおいをたよりに探すのだ。
それもそのはず。ヌタウナギはウナギのなかまではない。
というより、そもそもふつうの魚ではないのだ。ヌタウナギは「無顎類」といって、ふつうの魚のような上あごと下あごはもっていない。
下を向いてひらいたまるい口からは、昆虫のように左右に動く歯が飛びだすのだ。…エイリアンみたいでちょっと怖い!!
それもそのはず。ヌタウナギはウナギのなかまではない。
というより、そもそもふつうの魚ではないのだ。ヌタウナギは「無顎類」といって、ふつうの魚のような上あごと下あごはもっていない。
下を向いてひらいたまるい口からは、昆虫のように左右に動く歯が飛びだすのだ。…エイリアンみたいでちょっと怖い!!

ヌタウナギの口。なんとアゴがない!

口の奥から歯がとびだした。噛まれるとなかなか痛い。
でも!
ヌタウナギのいちばんおそろしい特ちょうは、あのヌメヌメしたゼリーのような液体だ。
ヌタウナギは大きな魚におそわれたりして身の危険を感じると、まわりの海水をつかって大量の粘液を作りだす。
これが外敵のエラにネバネバとからみつき、ちっ息させてしまうのだ……!
〜「恐怖のヌメヌメモンスター!ヌタウナギ 前編」おわり〜
後編では、ネバネバの粘液の秘密を探ります!
お楽しみに!
ヌタウナギのいちばんおそろしい特ちょうは、あのヌメヌメしたゼリーのような液体だ。
ヌタウナギは大きな魚におそわれたりして身の危険を感じると、まわりの海水をつかって大量の粘液を作りだす。
これが外敵のエラにネバネバとからみつき、ちっ息させてしまうのだ……!
〜「恐怖のヌメヌメモンスター!ヌタウナギ 前編」おわり〜
後編では、ネバネバの粘液の秘密を探ります!
お楽しみに!
平坂寛さんが編集長を努めるウェブサイト