水中のギャング!ピラニア 後編
2017.07.24
ふだんは人をおそったりしない。だけど…
これはおっかない……!
やっぱりこの川で泳いだりしたら、あっという間にピラニアたちのえじきになってしまうんだろうか。
……そう思っていたら、目の前で子どもたちがバシャバシャと水浴びをはじめた。
あれ?平気なの?
どうやら、ピラニアはふつう人間をおそうことはないらしい。
むしろ、自分よりずっと大きな生きものからは怖がって逃げてしまうくらいだ。
ただし、群れでエサをむさぼっている時に近づくと、食べものとまがえてかみついてくることがごくたまにあるという。
その証拠に、水のなかにはヒレのちぎれた巨大な魚や、脚をなくしたワニたちがたくさんいるのだ。
ナイフのようにするどい歯とペンチのように強いかみつき。
この二つの能力をあわせ持っているからこそ、かれらは小さい体でありながら「アマゾン川最強」の存在になれたのだ。
<ピラニアを食べてみよう>
そうそう、じつを言うとピラニアは食べられる。
生息地では危険な魚としておそれられるというより、かんたんに採れるおいしい魚として人々に親しまれているのだ。
味はさっぱりとしていて、塩焼きでも刺身でもスープでも、どんな料理にしてもおいしい。
いつかアマゾンへ行くことがあれば、ぜひ釣って食べてみてほしい。ただし、料理するときはぜったいにかみつかれないよう十分に気をつけよう。
〜「水中のギャング!ピラニア 後編」おわり〜