
アメンボの名前の由来は「飴ん棒」飴のような甘い匂いがするってほんと?
【ちょっとマニアな生きもののふしぎ】サイエンスライター・柴田佳秀先生が見つけた生きもののふしぎ
2025.05.06
サイエンスライター:柴田 佳秀
アメンボにとって水面はクモの巣のようなもの!
もうひとつアメンボには、カメムシの特徴があります。それは口です。口が針のようになっているのがカメムシの大きな特徴なのですが、アメンボの口も針のような形をしています。その口を水面に落ちた昆虫や死んだ魚などに刺して消化液を出し、肉を溶かしてチューチュー吸ってしまうのです。

そのとき、じたばたして水面に波が起きますが、アメンボはその波を脚で感じ取り、すぐに駆けつけて捕らえてしまいます。水面は、アメンボにとって正にクモの巣と同じ獲物を捕らえる罠です。のんびり水に浮かんでいるように見えますが、実際は水面の罠で獲物を虎視眈々と狙っている水面のハンターなのです。
ちなみに、生まれたばかりのアメンボも、食べものや食べ方は親といっしょ。小さなアメンボが獲物に群がる姿は、ちょっと怖い感じがしますね。


おんぶといえば親子と思いがちですが、アメンボの場合はオスとメス。上がオスで下がメスなんです。

もちろんこの間は飲まず食わず。子孫を残すって本当に大変なことなんですね。
柴田 佳秀
元ディレクターでNHK生きもの地球紀行などを制作。科学体験教室を幼稚園で実施中。著作にカラスの常識、講談社の図鑑MOVEシリーズの執筆など。BIRDER編集委員。都市鳥研究会幹事。科学技術ジャーナリスト会議会員。暦生活で連載中。MOVE「鳥」「危険生物 新訂版」「生きもののふしぎ 新訂版」等の執筆者。
元ディレクターでNHK生きもの地球紀行などを制作。科学体験教室を幼稚園で実施中。著作にカラスの常識、講談社の図鑑MOVEシリーズの執筆など。BIRDER編集委員。都市鳥研究会幹事。科学技術ジャーナリスト会議会員。暦生活で連載中。MOVE「鳥」「危険生物 新訂版」「生きもののふしぎ 新訂版」等の執筆者。