
NHK「ダーウィンが来た!」で注目を集めた小学生タコ研究家が「タコにも心がある!」と信じる理由
絵本『あたまにのったタコ』発売特別企画 小学生タコ研究家・野中風玖くんインタビュー 前編
2026.06.11
リアリティがありながら、かわいらしいタコの描き方にも注目の本作。タコが大好きな小学生タコ研究家・野中風玖(のなか・ふく)くんは、『あたまにのったタコ』をどう読んだのでしょうか。
前編では、風玖くんにタコの魅力とタコ愛をたっぷりとうかがいました。
ずっとそばでタコを見ていたい!
野中風玖くん(以下、風玖くん):幼稚園のとき、釣り好きのお父さんの本棚にあった図鑑『からだにおいしい魚の便利帳』(著者:藤原正高/高橋書店)を読んだのがきっかけです。あるとき、その図鑑を読んでいたらタコのページを見つけて、『なんだ、この生き物は!?』とビックリしました。腕が8本……そのときは脚だと思っていたんですけど、腕が8本もあって、宇宙人みたいで。そこから興味を持ち始めて、タコがどんどん好きになりました。
──タコの「脚」って、実は「腕」なんですね! 稚ダコを飼育しようと思ったのはなぜですか?
風玖くん:タコのことを知りたくて、本を読んだり、インターネットで調べたり。タコに会うために、家から近い水族館「浜名湖体験学習施設ウォット」にもよく連れていってもらいました。その水族館でビックリすることがあって。ある日、帰り際に何気なくタコに「バイバイ」と手を振ったら、タコが「バイバイ」と手を振り返してくれたんです! 「僕の気持ちが通じたのかな」って、すごくうれしかったです。それでもっとタコが好きになって、「毎日タコを見ていたい」「タコを飼いたい」と思うようになりました。
体長わずか2cmの稚ダコとの出会い
風玖くん:水族館の飼育員さんに稚ダコが獲れる場所を教えてもらって、お父さんと探しに行きました。そこにある古い漁網を引き上げると、網の中に10匹の稚ダコを見つけました。体長は2cm、胴の長さは8mm。とっても小さくて、水の中だとほとんどわかりません。漁網には稚ダコの隠れ家になる牡蠣殻がたくさんついていて、餌になる小さなエビやカニもいたので、タコにとって住みやすい環境だったんだと思います。
10匹のうち7匹は水族館に預けて、3匹を自宅で飼うことにしました。捕まえたときの見た目から「スカシ」「テナガ」「マメ」と名前をつけました。
──かわいい名前ですね。稚ダコの種類は何ですか? マダコ?
風玖くん:それが、小さすぎてわからなくて……。どうしても知りたかったので、お父さんにタコ研究の第一人者・琉球大学の池田譲先生にメールで写真を送ってもらい、問い合わせたら、「タコ類の種同定は難しいものだが、テナガダコではないかと思われる」とお返事をいただきました。正解はわからないけれど、僕も先生と同じテナガダコかなと思っていたので、うれしかったです。
タコの性別は、吸盤で見分けられます。吸盤の大きさがところどころ不揃いで、交接腕(こうせつわん/生殖の際に使う腕)である右第3腕(右側の前から3番目の腕)の先端に吸盤がないのがオスですが、それもわかりませんでした。「スカシくん」だったかもしれないし、「スカシちゃん」かもしれないです。

























































































