【古生物学者調査記】まさにアンモナイトの楽園!イギリスの「ジュラシック・コースト」で数々の古生物化石を発見!

【古生物学者・相場大佑先生が見つけた古生物のふしぎ】イギリス編② (3/3) 1ページ目に戻る

古生物学者:相場 大佑

フィールドワークで発見した様々な化石

アンモナイト以外にも、海棲爬虫類や、ベレムナイト、オウムガイなど、様々な古生物の化石が見つかりました。でも、それらの化石は写真だけ撮って全部現地に置いてきました。アンモナイトをできるだけたくさん持ち帰るためです。
様々な化石。左上:海棲爬虫類、左下:オウムガイ、右:ベレムナイト

町のいたるところにアンモナイトのモチーフが

ライム・リージスはまさに「化石の町」というに相応しい場所でした。町中では、あちこちにアンモナイトのモチーフが見られました。
街中で見られるアンモナイトのモチーフ。左上:街灯、右上:レストラン、左下:「アンモナイト」という名前のお店、右下:ビールの瓶
石積みの壁の中にもアンモナイトが紛れていました。地元の岩石が使われているのでしょう。
石積みの壁の中のアンモナイト
町には化石博物館もあります。ここでは、ライム・リージスで見つかる化石や、メアリー・アニングが愛用していた道具などが展示されています。
ライム・リージス博物館の展示室
ライム・リージスでは、お目当ての研究試料を得ることができました。化石の研究というと今回紹介したような化石の採集や発掘をまずはイメージするかもしれませんが、化石の収集はゴールではなくスタート地点に過ぎません。これからが研究の本番です。持って帰ってきた透明なアンモナイトの分析を頑張っています。
ライム・リージスのように、町のすぐ近くでアンモナイトの化石をこんなにもたくさん、しかも安全に探すことができる場所はなかなか珍しいのではないかと思います。

機会があったら、ぜひ一度訪れてみてください。
※化石産地についての個別の質問等にはお答えできません。また、定められたルールに従い、野外調査を行なっています。
写真・文/相場大佑
大むかしの生きもの

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講談社(編) 群馬県立自然史博物館(監)

発売日:2020/06/27

価格:価格:本体2000円(税別)

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あいば だいすけ

相場 大佑

Daisuke Aiba
古生物学者

深田地質研究所 主査研究員。1989年 東京都生まれ。2017年 横浜国立大学大学院博士課程修了、博士(学術)。三笠市立博物館 研究員を経て、2023年より現所属。専門は古生物学(特にアンモナイト)。北海道から見つかった白亜紀の異常巻きアンモナイトの新種を、これまでに3種発表したほか、アンモナイトの生物としての姿に迫るべく、性別や生活史などについても研究を進めている。 また、巡回展『ポケモン化石博物館』を企画し、総合監修を務める。

深田地質研究所 主査研究員。1989年 東京都生まれ。2017年 横浜国立大学大学院博士課程修了、博士(学術)。三笠市立博物館 研究員を経て、2023年より現所属。専門は古生物学(特にアンモナイト)。北海道から見つかった白亜紀の異常巻きアンモナイトの新種を、これまでに3種発表したほか、アンモナイトの生物としての姿に迫るべく、性別や生活史などについても研究を進めている。 また、巡回展『ポケモン化石博物館』を企画し、総合監修を務める。