日本一キレイな鳥「カワセミ」を町中で見つける! 専門家が教えてくれたコツ
【ちょっとマニアな秋の生きもの】サイエンスライター・柴田佳秀先生が見つけた生きもののふしぎ
2022.09.19
サイエンスライター:柴田 佳秀
日本でいちばんきれいな鳥といったら?
たしかにカワセミは、コバルトブルーに輝く美しい鳥。その美しさから“飛ぶ宝石”とも呼ばれています。こんな美しい鳥ですから、カワセミを見たことがきっかけで、バードウォッチングに夢中になってしまった人がたくさんいます。じつは私もその1人なんです。
では、カワセミを見るにはどこへ行ったらいいのでしょうか? よくテレビでは、「清流の鳥」と言っていますから、山奥の川へ行けば出会えるでしょうか。じつは、山に行く必要はなく、町中の川や公園の池でも日本全国たいていカワセミを見ることができます。ただし、北海道や東北などでは、冬は水面が凍ってしまい、ダイビングしてエサの魚がとれなくなるのでいなくなります。
カワセミを見つけるコツを1つ教えましょう。それは鳴き声です。「チー」と自転車のブレーキがきしむような声で鳴きながら飛ぶので、水辺でこの声が聞こえたら、まちがいなくカワセミがいます。
声がする方向へ視線を向けると、青い光が線を引くように飛んでいく姿が見えるはずです。そのままずっと見続けると、だいたいどこかにとまりますから、ゆっくりと近づいて観察してみましょう。きっと息をのむような美しさに心が奪われてしまうはずです。
そして、あなたもバードウォッチングに夢中になってしまうのはまちがいありません。これからの季節はカワセミを見つけやすい時期ですので、探してみてはいかがでしょう。
柴田 佳秀
元ディレクターでNHK生きもの地球紀行などを制作。科学体験教室を幼稚園で実施中。著作にカラスの常識、講談社の図鑑MOVEシリーズの執筆など。BIRDER編集委員。都市鳥研究会幹事。科学技術ジャーナリスト会議会員。暦生活で連載中。MOVE「鳥」「危険生物 新訂版」「生きもののふしぎ 新訂版」等の執筆者。
元ディレクターでNHK生きもの地球紀行などを制作。科学体験教室を幼稚園で実施中。著作にカラスの常識、講談社の図鑑MOVEシリーズの執筆など。BIRDER編集委員。都市鳥研究会幹事。科学技術ジャーナリスト会議会員。暦生活で連載中。MOVE「鳥」「危険生物 新訂版」「生きもののふしぎ 新訂版」等の執筆者。