隕石衝突後の「絶滅の冬」の中、巨大恐竜プエルタサウルスはどのように生き延びることができたの?
〈Q&A企画 MOVE生きもの相談室〉講談社の動く図鑑MOVEの読者からの質問に答えます!
2024.03.19
講談社の動く図鑑MOVEの読者から「教えて、小林先生!」
今回は2024年3月8日より公開の『恐竜超伝説2 劇場版ダーウィンが来た!』公開記念の特別版として、映画にまつわる恐竜の絶滅についての質問に答えていただきました。知れば知るほど、謎が深まる恐竜のおもしろさを体験してみよう。
Q.プエルタサウルスの体温はどのくらいだったのですか?
また、動物は45℃以上だと体内のタンパク質が固まってしまい、生きることができなくなってしまうと図鑑(講談社の動く図鑑MOVE「恐竜 新訂版」)で読んだことがあるのですが、プエルタサウルスの体温はどのぐらいだったのでしょうか。(ゆうと・小4)
A.体温が45℃にならない限界の大きさだったと考えられます
体温に関しては、これはある研究者が恐竜だけでなくて、地球上にいる生きものすべて(単細胞〜高等動物、脊椎動物まで)を調べてみたところ、体温と大人のときの体重、いちばん早い成長期の成長速度に関係があることがわかっていて、それらがわかれば体温を算出することができるのです。
恐竜でいうと骨の断片を見ると年輪のようになっていて成長速度が計算できます。大人の体重も骨の太さで算出できるので、恐竜の最終的な大きさと成長の速さから体温も一応予想できることになったのです。
プエルタサウルスのような竜脚類は結構体温が高く、40℃前後だとわかっています。それ以上大きくなると体温が45℃を超えてしまうので、それ以上生きていけないという限界の大きさだったんじゃないかなと考えられます。
小林先生も出演! 『恐竜超伝説 2 劇場版ダーウィンが来た!』
2024年3月8日より、いよいよ全国ロードショー!
NHK 総合テレビの人気自然番組『ダーウィンが来た!』の劇場版第5弾『恐竜超伝説 2 劇場版ダーウィンが来た!』が、2024 年3月8日(金)よりユナイテッド・シネマほかにて全国ロードショー。
今回舞台となるのは太古の超巨大大陸「ゴンドワナ」。「超巨大恐竜」たちと、最新研究によって浮かび上がってきた“巨大隕石の衝突にさらされた恐竜たちのサバイバルストーリー”を大迫力の高精細CG映像でご紹介します。過酷な世界をたくましく生き抜いた、知られざる恐竜たちの物語が明らかに!
講談社の動く図鑑MOVE「恐竜2 最新研究 新訂版」にも登場する多数の最新恐竜が迫力の高精細CG映像で登場。同じ時代に生きていたかのような感覚で楽しめるはず。
『恐竜超伝説 2 劇場版ダーウィンが来た!』
https://kyouryu2-darwin.com