5月10日 ウルトラマンティガ ゴルドラスにより大正時代の少女が現代にタイムリープ

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 5月10日(1997年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「5月10日」(1997年)。
ゴルドラスと戦うウルトラマンティガ パワータイプ  ©円谷プロ PHOTO/講談社
1996年9月7日より放送が開始された『ウルトラマンティガ』は、実写テレビシリーズとしては『ウルトラマン80』以来15年ぶりに放送された作品で“平成ウルトラマンシリーズ”第1作である。超古代の光を手にした特捜チームGUTS(ガッツ)の隊員、マドカ・ダイゴはウルトラマンティガに変身。地球平和連合TPCの一員として怪事件を調査しながら、怪獣や宇宙人と戦いを繰り広げる。

70年以上前から消息不明になっていた船舶や飛行機が現れる事件が発生。さらに、大正生まれの少女も現代に。その原因は時空界を伴う怪獣・ゴルドラスによるものだと判明。また、ゴルドラスを倒すと過去からきた少女の時間が一気に進み、死亡してしまう可能性が浮上する。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

過去からやってきた少女

1997年5月10日は『ウルトラマンティガ』第36話「時空(とき)をこえた微笑(ほほえみ)」が放送された日です。ヤズミ隊員は、懐かしい夢を見ていた。少年時代、落ち込んでいたところを知らないおばあさんに励まされ、女の子の写真が入ったロケットペンダントをもらった夢だ。

その後、謎の船舶がエリア桜が丘に出現する事件が発生。その船は、70年以上前にバミューダ海域で行方不明になったサザンポリス号だった。調査に向かったGUTSだったが、突如時空が歪み、ひとりの少女が現れる。

その少女、テヅカ・ユリが、少年時代におばあさんからもらったロケットペンダントの写真の少女に似ていることに気づくヤズミ。さらにユリは大正4年生まれだと言う。

ホリイ隊員は、事件が解決すると、止まっていたユリの時間が一気に流れ出し、おばあさんやガイコツになってしまう恐れがあると考えた。ヤズミはユリを家に送ろうとするが、あるはずの場所に家はなく、広い道路が通っているだけだった。
次のページへ ティガの必殺光線も効かないゴルドラス
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