6月1日 東京の崩れる日 ウルトラマンタロウが巨大アリ怪獣に大技連発

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 6月1日(1973年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「6月1日」(1973年)。
アリンドウと戦うウルトラマンタロウ  ©円谷プロ PHOTO/講談社
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1973年4月6日より放送が開始された『ウルトラマンタロウ』。ウルトラの父と、ウルトラの母の実子であるウルトラマンタロウは、宇宙科学警備隊ZAT(ザット)の隊員である東 光太郎と一体化し怪獣や宇宙人と戦う。

高層ビルが、次々と崩れ落ちる事件が発生。それは、巨大化したアリに食われたことが原因だった。ZATは巨大アリを焼却しようとするが、焼かれたアリたちは一体化してアリンドウに変貌してしまう。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

崩落するビル

1973年6月1日は『ウルトラマンタロウ』第9話「東京の崩れる日」が放送された日です。高層ビルが一夜にして崩落した。通報を受けたZATが現場に向かうと、設計者の男性が𠮟責されている。その男性は設計にミスはないと信じているが、「心ここにあらず」といった状態だった。そこに彼の息子がやってきて、連れ帰っていった。

高層ビルの崩落は、その後も続いていた。ZATは設計者に事情を聞いていたが、彼がノイローゼになってしまい、調査は進展しない。光太郎が下宿している白鳥家の健一少年は、テレビ報道で設計者の名前を聞き、それがクラスメイトのトシオ少年の父親だと気づく。そして、トシオはその日、学校を休んでいた。

トシオの父親と面識があり、彼が優しい人物で信頼できると感じていた健一は、手抜き工事をしたのではないかという光太郎の主張に反論して、トシオの家に向かった。

すでに日は暮れていたが、健一はトシオに「僕らで本当の原因を見つけよう」と告げ、ふたりは心をひとつにする。ビルの崩落現場を訪れたふたりは、見たこともない巨大な無数のアリに遭遇するのだった。
崩落現場には巨大なアリの群れがいた。サイズは少年たちの頭ぐらい大きく、大アゴで嚙んでくる  ©円谷プロ
しかも、このアリは頑丈で嚙まれると痛い。巨大アリがビルを食べてしまったのだと推理した健一たちは、ビル崩落の真犯人とも言うべきアリを1匹ずつ持ち帰り、瓶に入れて眠りについた。しかし、アリは火を噴き、瓶を溶かして脱走してしまう。
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