あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「6月1日」(1973年)。
高層ビルが、次々と崩れ落ちる事件が発生。それは、巨大化したアリに食われたことが原因だった。ZATは巨大アリを焼却しようとするが、焼かれたアリたちは一体化してアリンドウに変貌してしまう。
崩落するビル
高層ビルの崩落は、その後も続いていた。ZATは設計者に事情を聞いていたが、彼がノイローゼになってしまい、調査は進展しない。光太郎が下宿している白鳥家の健一少年は、テレビ報道で設計者の名前を聞き、それがクラスメイトのトシオ少年の父親だと気づく。そして、トシオはその日、学校を休んでいた。
トシオの父親と面識があり、彼が優しい人物で信頼できると感じていた健一は、手抜き工事をしたのではないかという光太郎の主張に反論して、トシオの家に向かった。
すでに日は暮れていたが、健一はトシオに「僕らで本当の原因を見つけよう」と告げ、ふたりは心をひとつにする。ビルの崩落現場を訪れたふたりは、見たこともない巨大な無数のアリに遭遇するのだった。