あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「4月21日」(1968年)。
人類に好意を持ったウルトラセブンは、自らの命を捨てて仲間を救おうとした勇気ある青年・薩摩次郎の姿をかり、モロボシ・ダンと名乗って、ウルトラ警備隊に入隊。宇宙人の侵略から地球を防衛する。
自分の能力が認められない若き科学者・一の宮は、自分を認めてくれた仁羽教授が宇宙人と知っても力を貸していた。しかし、仁羽教授=プロテ星人の目的は、地球を侵略するため、防衛軍の戦略資料を母星に持ち帰ることだった。
大学に潜む謎の宇宙人
衛星は大学の教材であるため、防衛軍が正面から調査することは難しかった。そこで、京南大学に在籍しているウルトラ警備隊ソガ隊員の婚約者、冴子に協力を依頼。冴子も日曜日に大学で怪物を見たらしい。
ソガは仁羽教授とともに研究をしている一の宮が利用されていると考え、冴子にダンが待機している正門まで連れ出すよう依頼。自分が運転する車に一の宮を乗せた冴子は、車中で彼に事情を話す。だが、一の宮は抵抗してハンドルを奪おうとするのだった。
猛スピードで正門を飛び出していった車は、大学から離れた墓地で木に接触してようやく止まる。一の宮は、他の学者が見向きもしなかった、自分が考案した電送移動機を仁羽教授が完成させてくれたため、教授が宇宙人であることを知った上で心酔していたのだ。一の宮は、自分は人間を信じていない、邪魔をしないでくれと言って逃走する。
一方、京南大学では、ソガが仁羽教授を追い詰めていたが、逆に光線を受けて気を失ってしまう。しかし、ソガの通信機が破壊されたことで、アクシデントが発生したことを察知したウルトラ警備隊が行動を開始。ダンはソガの捜索にあたり、キリヤマ隊長、アマギ隊員、フルハシ隊員は科学観測衛星の調査のため、地球を飛び立った。