4月21日 ウルトラセブンが孤独な天才を使うプロテ星人の侵略計画を阻止!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 4月21日(1968年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「4月21日」(1968年)。
プロテ星人の能力に苦戦するウルトラセブン  ©円谷プロ
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1967年10月1日より放送が開始された『ウルトラセブン』。怪獣が自然災害に近い存在であることが多かった前作『ウルトラマン』に対し、本作は明確な侵略の意図を持った宇宙人が複数登場。多くの怪獣が、宇宙人の兵器として登場するのも特徴だ。

人類に好意を持ったウルトラセブンは、自らの命を捨てて仲間を救おうとした勇気ある青年・薩摩次郎の姿をかり、モロボシ・ダンと名乗って、ウルトラ警備隊に入隊。宇宙人の侵略から地球を防衛する。


自分の能力が認められない若き科学者・一の宮は、自分を認めてくれた仁羽教授が宇宙人と知っても力を貸していた。しかし、仁羽教授=プロテ星人の目的は、地球を侵略するため、防衛軍の戦略資料を母星に持ち帰ることだった。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

大学に潜む謎の宇宙人

1968年4月21日は『ウルトラセブン』第29話「ひとりぼっちの地球人」が放送された日です。京南大学が、教育機関としては初めて打ち上げに成功した科学観測衛星。しかし、その衛星は地球の科学力を遥かに超えたものであり、防衛軍は密かに調査した結果、衛星を打ち上げた仁羽教授が偽物であることを突き止める。

衛星は大学の教材であるため、防衛軍が正面から調査することは難しかった。そこで、京南大学に在籍しているウルトラ警備隊ソガ隊員の婚約者、冴子に協力を依頼。冴子も日曜日に大学で怪物を見たらしい。

ソガは仁羽教授とともに研究をしている一の宮が利用されていると考え、冴子にダンが待機している正門まで連れ出すよう依頼。自分が運転する車に一の宮を乗せた冴子は、車中で彼に事情を話す。だが、一の宮は抵抗してハンドルを奪おうとするのだった。

猛スピードで正門を飛び出していった車は、大学から離れた墓地で木に接触してようやく止まる。一の宮は、他の学者が見向きもしなかった、自分が考案した電送移動機を仁羽教授が完成させてくれたため、教授が宇宙人であることを知った上で心酔していたのだ。一の宮は、自分は人間を信じていない、邪魔をしないでくれと言って逃走する。

一方、京南大学では、ソガが仁羽教授を追い詰めていたが、逆に光線を受けて気を失ってしまう。しかし、ソガの通信機が破壊されたことで、アクシデントが発生したことを察知したウルトラ警備隊が行動を開始。ダンはソガの捜索にあたり、キリヤマ隊長、アマギ隊員、フルハシ隊員は科学観測衛星の調査のため、地球を飛び立った。
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