あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「7月11日」(1979年)。
怪獣と戦う際、肝心なときに姿を消していることをマルメ隊員に指摘されたヒカリ。自分の力を誇示したいと思うヒカリに対し、ジョーニアスはなぜヒカリを選んだのか、その想いを明かす。
怪獣の卵が地球に飛来
素晴らしい協力者であるジョーニアスに恥じない戦いをしようと、会議を締めるアキヤマキャップ。しかし、ヒカリはジョーニアスの正体を明かせないことを歯がゆく思っていた。さらに、マルメ隊員はいつも肝心なときになるとヒカリが姿をくらますことを指摘し、戦いにはヒカリがいなくても大丈夫だと心ない言葉をかける。その後、放射線による品種改良実験が行われている植物園で芋虫のような怪獣が出現。科学警備隊は現場に向かった。職員は、怪獣の出現に関係するかもしれないと、科学警備隊に植物の種らしい調査中の物体を見せる。ヒカリには、それに見覚えがあった。
以前ヒカリが宇宙ステーションEGG3(エッグスリー)で勤務していたころ、ヒカリたちは隕石群に襲われたことがあった。小さい隕石がEGG3の外壁を突き破り、ヒカリに直撃。気絶したヒカリはすぐに意識を回復させるも、彼は真空となったEGG3に取り残されてしまった。この種らしき物体が、そのときの隕石そっくりだったのだ。これは、植物ではなく怪獣の卵であり、品種改良実験の放射線を浴びたことで孵化してしまった。すると、姿を消していた芋虫の怪獣が街に出現。地球防衛軍や現場に駆けつけた科学警備隊の攻撃を物ともせず、金属を食べ続ける。