12月14日 ウルトラQ 現実から逃げたい男が異次元列車に迷い込む

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 12月14日(1967年)

テレビマガジン編集部

無事に異次元列車から降りた沢村であったが…

友野のことを調べることにした万城目たちは、友野の屋敷を訪ねる。しかし、そこには家政婦しかおらず、友野本人は1年半もの間、ずっと旅に出ているらしい。だが、音信不通というわけではなく、小説の原稿は屋敷に郵送され、家政婦が新聞社に提出していた。

そのころ、沢村は妻と娘に連れられて、帰宅しようとしていた。沢村に列車についての記憶はなく、妻は酔い潰れて他人に迷惑をかけた沢村を激しく叱責する。しかし、罵声を浴びせる妻に対し沢村は反論しなかった。そのやり取りを見ていた娘は、沢村を擁護しつつも、情けない沢村に失望。最悪の夫婦関係に泣き出してしまう。いたたまれなくなった沢村は、仕事に行くと言ってその場から逃げ出すが、すでに時刻は4時を過ぎており、大遅刻をしたことで上司からも叱責を受けてしまうのだった。

一方、万城目と由利子は、家政婦から預かった友野の原稿に、友野の顔が浮かび上がったのに気づいて、中身を確認することにした。そこには、友野がはじめて別の世界に行ったときのことが記されていた。スランプに陥り、自分の書いた小説の世界に行きたいと現実逃避をしていた友野。すると、乗っていたエレベーターが、途方もなく下降していく。そして、扉が開くと、そこには列車や車が空を飛ぶ別世界があった。友野はその世界の住人になり、そこで小説の執筆を続けていたのだ。

そして、その夜。沢村は夜の街をさまよっていた。すると、夜空に空を飛ぶ列車を発見する。それを見た沢村は「連れてってくれ!」と叫んだのだった。

異次元列車

夜の東京の空を走る  ©円谷プロ
【ウルトラ怪獣事典】
異次元列車

現実逃避をする人々を乗せ、別の世界に連れていく列車。友野曰く、「別の世界へのジャンプ台」のような存在らしい。車掌の口ぶりから正式な乗車方法があると思われるが、沢村のように偶然迷い込む人間もいるようだ。

登場エピソード:『ウルトラQ』第28話「あけてくれ!」(1967年12月14日放送)
脚本:小山内美江子/特技監督:川上景司/監督:円谷 一

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12月14日は沢村が異次元列車に乗った日

12月14日は、現実逃避をする沢村の前に、異次元列車が現れたエピソードの日。自らの意思で異次元列車を降りた沢村。しかし、再び辛い現実に直面すると、あれだけ降りることを望んでいた異次元列車を求めてしまうのでした。
※この記事は『ULTRAMAN ウルトラマン&怪獣手帳 2023』をもとに構成しています。
©円谷プロ

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テレビマガジン編集部

日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga  Instagram:@tele_maga

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