1996年3月、地球をきれいにするためにやってきた異色のウルトラヒーローがスクリーンで活躍しました。あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「3月9日」(1996年)。
怪獣や宇宙人に対抗する超宇宙防衛機構Mydo(マイド)。その日本支部基地は、出光のガソリンスタンドにカモフラージュして活動していた。ガソリンスタンドの従業員であり、Mydoの見習い隊員でもある朝日勝人。その正体は、地球をきれいにするためにZ95星雲ピカリの国からやってきたウルトラマンゼアスなのだ。
金が盗まれる事件が多発
その後も、金閣寺の金がはがれたり、湖の水が上空に吸い上げられて干上がるといった奇妙な事件が発生。Mydoは見習い隊員の勝人を残し、戦闘機・スカイフィッシュ1号で調査に向かった。しかし、怪獣・コッテンポッペに遭遇してやられてしまう。
一方、勝人はウルトラマンゼアスに変身し、渓谷で光線技の練習をはじめた。すると、バランスを崩してぬかるみに手を突っ込んでしまう。すぐに近くの滝で手を洗うゼアス。ゼアスは極度の潔癖症だったのだ。その様子を、ヘリコプターに乗ってスカイフィッシュ1号やゼアスの動きを確認する怪しい男がいた。
後日、ガソリンスタンドに黒塗りの車が給油にやって来た。運転手の悪神 亜久馬(おがみ あくま)は勝人の名前を確認すると、握手を求める。しかし、その手は油まみれだった。悪神の正体はベンゼン星人で、勝人の様子を観察。汚れた手を洗うしぐさが一致したため、勝人の正体がゼアスであることを確信した。
その後、コッテンポッペが金を食べることがわかり、基地の地下に設置されたスーパーコンピューターのMIDORIにコッテンポッペの弱点を考えさせる。MIDORIが「火に弱い」という答えを導き出したので、金塊でおびき寄せたコッテンポッペを炎の罠で取り囲み撃破する作戦を立て、スカイフィッシュ1号で出撃する。
だが、コッテンポッペには通用せず、飲み込んだ炎を吐かれてスカイフィッシュ1号は撃墜されてしまう。大けがをした大河内 神平隊長の「金エネルギーで何をしようとしているのか」にも答えることができず、MIDORIは「ごめん^^!」と謝るのだった。