3月20日 ウルトラマンガイア 怪獣から老人を救うため我夢の父が奮闘!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 3月20日(1999年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「3月20日」(1999年)。
エンザンと戦うウルトラマンガイアV2  ©円谷プロ PHOTO/講談社
“平成ウルトラマンシリーズ”第3作の『ウルトラマンガイア』は、天才的な知能を持った人間たちの科学者ネットワークであるアルケミー・スターズの一員の高山我夢(がむ)が、地球の大地の光を手にしてウルトラマンガイアに変身。当初は対立した、海の光を手にした藤宮博也=ウルトラマンアグルとともに地球を破滅に導く根源的破滅招来体と戦う物語だ。

我夢の故郷の近くの千葉県油田山を襲う謎の猛暑。それは怪獣・エンザンによるものだった。エンザンが活動を開始するなか、ケースワーカーをしている我夢の父親とテレビ局・KCBの田端は、逃げ遅れた老人を助けるために奮闘する。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

謎の猛暑が我夢の故郷を襲う

1999年3月20日は『ウルトラマンガイア』第28話「熱波襲来」が放送された日です。我夢の故郷に近い、千葉県の油田山。そこを中心に謎の熱波が発生し、一帯はまるで真夏のような猛暑に見舞われていた。特捜チーム・XIG(シグ)は調査を開始すると、岩肌が崩れ巨大な石板が出現。そこには、篆書体で「炎山」と書かれていた。

一方、取材にやってきていたKCBの田端は、暑さにやられ、倒れてしまった男性を保護。男性の自宅に送り届けると、そこで我夢の写真を発見する。その男性は、我夢の父親で、町役場でケースワーカーをしている高山唯一だったのだ。我夢の母親の重美とも知り合い、少し話をした田端は取材に戻ろうとする。しかし、突如地震が発生した。山の中から、エンザンが完全に姿を現したのだ。

油田山周囲の気温はさらに上昇。しかし、エンザンの内部構造がわからないため、迂闊な攻撃は逆効果になる可能性がある。避難を開始する住民たち。一方、目を覚ました唯一は、仕事で担当している、脚の不自由な老人・徳造を助けにいこうとする。重美は、回復したばかりの唯一を止めようとするが、唯一は頑なだ。それを見た田端は、唯一を車に乗せて徳造の自宅に向かった。
次のページへ エンザンが石板から怪獣に変貌
23 件