あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「3月20日」(1999年)。
我夢の故郷の近くの千葉県油田山を襲う謎の猛暑。それは怪獣・エンザンによるものだった。エンザンが活動を開始するなか、ケースワーカーをしている我夢の父親とテレビ局・KCBの田端は、逃げ遅れた老人を助けるために奮闘する。
謎の猛暑が我夢の故郷を襲う
一方、取材にやってきていたKCBの田端は、暑さにやられ、倒れてしまった男性を保護。男性の自宅に送り届けると、そこで我夢の写真を発見する。その男性は、我夢の父親で、町役場でケースワーカーをしている高山唯一だったのだ。我夢の母親の重美とも知り合い、少し話をした田端は取材に戻ろうとする。しかし、突如地震が発生した。山の中から、エンザンが完全に姿を現したのだ。
油田山周囲の気温はさらに上昇。しかし、エンザンの内部構造がわからないため、迂闊な攻撃は逆効果になる可能性がある。避難を開始する住民たち。一方、目を覚ました唯一は、仕事で担当している、脚の不自由な老人・徳造を助けにいこうとする。重美は、回復したばかりの唯一を止めようとするが、唯一は頑なだ。それを見た田端は、唯一を車に乗せて徳造の自宅に向かった。