60周年を迎える「ウルトラマンシリーズ」のウルトラヒーローと防衛チームの多彩な関係

地球を守るウルトラヒーローと人間のつながりの移り変わりを見てみよう!

テレビマガジン編集部

テレビマガジン特別編集 ウルトラマンシリーズ60周年記念 全ウルトラマン記録大鑑(発売中。税込み定価:1万6500円。発売/講談社)  ©円谷プロ ©ウルトラマンテオ製作委員会・テレビ東京
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1966年に放送が開始した『ウルトラQ』『ウルトラマン』から続く、「ウルトラマンシリーズ」は2026年で60周年を迎えました。日本のみならず世界的なヒーローとして、今も第一線で活躍している、ウルトラヒーローたち。その一方で地球には、人類の力で世界を守ろうとする防衛チームがあります。

2026年8月7日発売の「テレビマガジン特別編集 ウルトラマンシリーズ60周年記念 全ウルトラマン記録大鑑」(税込み定価:1万6500円。発売/講談社)を見ながら、ウルトラヒーローと防衛チームの多彩な関係に思いをはせるのはいかがでしょうか。

ウルトラマンタイプとウルトラセブンタイプ

『ウルトラマン』(1966年)では防衛チームである科学特捜隊のハヤタ・シン隊員がウルトラマンに変身し、『ウルトラセブン』(1967年)ではウルトラ警備隊のモロボシ・ダン隊員がウルトラセブンに変身します。

しかしこの2大ウルトラヒーローの変身事情は、実は全く異なっています。ウルトラマンは宇宙怪獣ベムラーを追って地球を訪れた際に、あやまって地球人のハヤタを死なせてしまったことから、ハヤタに自分と一体化することを提案したのです。

一方、ウルトラセブンは恒点観測員として地球にやってきた際に、勇敢な若者・薩摩次郎の行動に感動し、彼の姿をかりてモロボシ・ダンを名乗ったもので、M78星雲から来た宇宙人以外の何者でもありません。

以降のウルトラヒーローは大きく分けて、ウルトラマンの力が地球人に宿った「一体化」タイプと、ウルトラセブンのように地球人の姿に「変化(へんげ)」したタイプに分けることができます(セブンは後年の作品で、地球人と一体化したこともあります)。
また、怪獣や侵略者から地球を守るという目的を果たしやすいということから、防衛チームの一員となっていることが多いのも、特徴の一つです。
ウルトラマンの地球での最初の戦いは、宇宙怪獣ベムラー戦だった  ©円谷プロ PHOTO/講談社
ウルトラセブンは、ウルトラ警備隊7人目の隊員とという意味で、そう呼ばれた。  ©円谷プロ PHOTO/講談社

ウルトラマンシリーズでの2つのタイプの歴史

ウルトラマンジャック(『帰ってきたウルトラマン』)、ウルトラマンA、ウルトラマンタロウ、ウルトラマンジョーニアス(『ザ☆ウルトラマン』)は「一体化」タイプ、ウルトラマンレオ、ウルトラマン80は「変化」タイプで、全員が防衛チームの一員です。

ウルトラマンティガ以降ウルトラマンマックスまで、テレビシリーズで活躍するウルトラヒーローは、防衛チームの一員で「一体化」タイプが続きますが、久々の「変化」タイプのウルトラヒーローが登場するのが『ウルトラマンメビウス』(2006年)です。

ウルトラマンマックスに続いて、M78星雲出身のウルトラヒーローであるウルトラマンメビウスはヒビノ ミライを名乗って、新たなチーム編成を始めていた防衛チーム・CREW GUYS(クルー ガイズ)の一員となります。しかもストーリー中盤で、GUYSの仲間にウルトラマンとしての正体を明かすという、ウルトラマンシリーズでも珍しい展開となっています。

またその後の作品では、もともと地球人と同様の姿であった宇宙人などが特殊な力やアイテムを得てウルトラマンに変身可能となる過程が描かれるなど、これまでの「変化」とは逆方向ともいえる「変身」ヒーローも登場します。
ウルトラマンメビウスが地球で初めて戦った、宇宙斬鉄怪獣ディノゾール  ©円谷プロ PHOTO/講談社

ウルトラヒーローは風来坊?

防衛チームが登場しない世界の『ウルトラマンギンガ』(2013年)、前作でウルトラマンになった青年が新設された防衛チームに入る『ウルトラマンギンガS』(2014年)、防衛チームの一員が変身する『ウルトラマンX』(2015年)と「一体化」タイプのウルトラヒーローが続きますが、『ウルトラマンオーブ』(2016年)ではついにビートル隊という防衛チームが存在するにもかかわらず、そこに属さないウルトラヒーローが登場します。

ウルトラマンオーブに「変化」するクレナイ ガイは風来坊を名乗ります。『ウルトラセブン』でモロボシ・ダンが初登場時に「ご覧の通りの風来坊です」と名乗ったことを思い出しますが、その後にウルトラ警備隊に入隊したダンと違って、ガイは作品中ずっと所在が確かでない「風来坊」のままでいるのです。

ウルトラマンベリアルの遺伝子を受け継ぐ青年が「変化」する『ウルトラマンジード』(2017年)に続き、『ウルトラマンR/B(ルーブ)』(2018年)、『ウルトラマンタイガ』(2019年)(ともに「一体化」タイプ)も防衛チームに属さない、または防衛チームが存在しない世界の主人公が変身するウルトラヒーローでした。
ウルトラマンオーブの基本形、オーブオリジン。風・火・土・水の4つのエレメントを使った聖剣オーブカリバーをふるう! ©円谷プロ PHOTO/講談社

防衛チームの時代が来た!

そして『ウルトラマンZ』(2020年)では久々に防衛チーム・ストレイジに属するナツカワ ハルキが変身する「一体化」タイプのウルトラマンゼットが登場します。巨大ロボット「特空機」の操縦者でもあるハルキは「インナースペース」とも呼ばれる異空間でゼットと話したり、作戦を練ったりするシーンが印象的でした。

同様の防衛チームの一員が「一体化」タイプのウルトラヒーローになる展開は以降、『ウルトラマンアーク』(2024年)まで続きますが、なかでも『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』(2021年)では、作中で主人公の驚くべき正体が明かされます。そして『ウルトラマンブレーザー』(2023年)では、ウルトラヒーローと「一体化」して変身するのが防衛チーム・SKaRD(スカード)の一員、といっても今までのように隊員でなく隊長が変身するのが異色でした。

さらに、ウルトラマンブレーザーが地球人とコミュニケーションを取れないことから、隊長がその真意を測りかねて、変身するのを拒絶される事態にまでなりました。

その後の『ウルトラマンオメガ』(2025年)は「変化」タイプのウルトラヒーローが人間とバディを組み、ストーリー後半で発足した防衛チーム・怪特隊の一員になりますが、最終話ではさらに「一体化」タイプになるという衝撃展開がありました。
ウルトラマンゼットが地球に初めてやってきたときの姿、ウルトラマンゼット オリジナル  ©円谷プロ PHOTO/講談社

そして『ウルトラマンテオ』では…

今、放送中の『ウルトラマンテオ』の主人公、光石イブキはH12(ワンツー)という星に暮らしていたのですが、怪獣によって滅ぼされてしまったため地球に逃げのびてきた宇宙人です。人間に「変化」しているのですが、彼は大学の獣医学部の学生で、普通に学生生活を営んでいるのです。

しかし、地球にも怪獣が現れて、被害を見かねたイブキはテオに変身。戦い慣れていないにもかかわらず、激闘の末に倒すことに成功します。しかし、怪獣の命といえども奪ってしまっていいものなのか? さらに、彼の前にはドーナツ好きのかわいいプチ怪獣プッチーも現れ、怪獣と人間を巡って心優しいイブキは悩みます。

そして謎の組織UTTF(未確認脅威対策本部)の調査員も姿を現します。地球の安全を守るために活動している組織のようですが、今までの防衛チームのような働きをする人たちと同じに考えていいのでしょうか。そして、テオと彼らの関係はどうなるのか? こちらからも目が離せません。
戦いたくない……でも、みんなを守りたい! 暴悪星獣ヴィアロガとの激闘  ©円谷プロ ©ウルトラマンテオ製作委員会・テレビ東京 PHOTO/講談社

ウルトラマンと円谷プロの歴史がこの一冊に!

「テレビマガジン特別編集 ウルトラマンシリーズ60周年記念 全ウルトラマン記録大鑑」(2026年8月7日発売。税込み定価:1万6500円。発売/講談社)は、『ウルトラQ』『ウルトラマン』から『ウルトラマンテオ』までのウルトラマンシリーズ全作品はもちろん、『快獣ブースカ』『怪奇大作戦』『マイティジャック』『ミラーマン』などの円谷プロ制作の傑作特撮ドラマを30作品以上掲載した、まさに決定版というべき300ページ超の一冊です。円谷プロ作品のお供に、ぜひご覧ください。
©円谷プロ
テレビマガジン特別編集 ウルトラマンシリーズ60周年記念 全ウルトラマン記録大鑑(発売中。税込み定価:1万6500円。発売/講談社) ©円谷プロ ©ウルトラマンテオ製作委員会・テレビ東京

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てれびまがじんへんしゅうぶ

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日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga  Instagram:@tele_maga

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