6月12日 ウルトラQ 貝獣ゴーガの呪いが発動 東京が火の海に!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 6月12日(1966年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「6月12日」(1966年)。
ゴーガの像から出現した貝獣 ゴーガ。最初は小さかったが短時間で巨大化し、最終的にビルを圧倒するほどの大きさになる  ©円谷プロ
『ウルトラQ』は、ウルトラマンシリーズ第1作目となる全28話のテレビシリーズ。巨大ヒーローは登場せず、星川航空パイロットの万城目 淳、助手の戸川一平、そして毎日新報カメラマンの江戸川由利子たちが怪奇な事件に遭遇する模様を描く。本作で出現した怪獣たちは以降の作品にも登場をはたしている。

アーブ国駐在の瀬川大使が家族とともに日本に帰国した際、娘のタミが持っていたゴーガの像ごと謎の女たちに誘拐されてしまう。女は盗品コレクターの岩倉にゴーガの像を渡すが、その女の目的は別にあった。そして、ゴーガの像が放射線鑑定の放射線を受けたことで、中から貝獣 ゴーガが出現する。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

盗品コレクターに届けられる呪いの像

タミが香港で見知らぬ老婆からもらったゴーガの像。怪しく目が光り、怪事件が起こる  ©円谷プロ
1966年6月12日は『ウルトラQ』第24話「ゴーガの像」が放送された日です。アーブ国駐在大使の瀬川が、妻と娘のタミを連れて日本に帰国した。タミは階段を降りる際に、飛行機の中で仲良くなった女に、持っていた銅像を預ける。しかし女はその像をタミに返さず、そのまま持ち去ろうとする。タミが像を返してもらおうと追いかけると、怪しい集団によって像とともに連れ去られてしまった。

女は、輸送主任のアリーンと名乗り、盗品コレクターの岩倉がいる岩倉会館に、ゴーガの像を届ける。岩倉会館のコレクションルームには、世界中の美術館から盗んだ美術品が、大量に飾られていた。一方、由利子たちは誘拐されたタミの情報を追っていた。すると、タミの持っていた像が、1週間前にアーブ博物館から盗まれたゴーガの像だということがわかる。

ゴーガを眠れる谷より起こすな
驕れる者たちへ、6000年の呪いをこめる
アランカは罪とともに没す

ゴーガの像には、そう記されていた。そして、岩倉はゴーガの像を備え付けの機械で放射線鑑定にかけ、持ち込まれたものが本物だということを確信する。その時、アリーンはフィルムに映し出された、像の内部の物体が少しずつ大きくなっていることに気づく。

しかし、その後、岩倉はアリーンが偽物であるということを知る。部下たちはすぐに対処しようとするが、岩倉は泳がせて真意を探ろうとした。
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