あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「6月12日」(1966年)。
アーブ国駐在の瀬川大使が家族とともに日本に帰国した際、娘のタミが持っていたゴーガの像ごと謎の女たちに誘拐されてしまう。女は盗品コレクターの岩倉にゴーガの像を渡すが、その女の目的は別にあった。そして、ゴーガの像が放射線鑑定による放射線を受けたことで、中から貝獣 ゴーガが出現する。
盗品コレクターに届けられる呪いの像
女は、輸送主任のアリーンと名乗り、盗品コレクターの岩倉がいる岩倉会館に、ゴーガの像を届ける。岩倉会館のコレクションルームには、世界中の美術館から盗んだ美術品が、大量に飾られていた。一方、由利子たちは誘拐されたタミの情報を追っていた。すると、タミの持っていた像が、1週間前にアーブ博物館から盗まれたゴーガの像だということがわかる。
ゴーガを眠れる谷より起こすな
驕れる者たちへ、6000年の呪いをこめる
アランカは罪とともに没す
ゴーガの像には、そう記されていた。そして、岩倉はゴーガの像を備え付けの機械で放射線鑑定にかけ、持ち込まれたものが本物だということを確信する。そのとき、アリーンはフィルムに映し出された、像の内部の物体が少しずつ大きくなっていることに気づく。
しかし、その後、岩倉はアリーンが偽物であるということを知る。部下たちはすぐに対処しようとするが、岩倉は泳がせて真意を探ろうとした。