『仮面ライダーBLACK』の誕生と新世界にせまる!

『仮面ライダーBLACK SUN』Prime Video配信記念 BLACK誕生秘話

テレビマガジン編集部

新たな「仮面ライダー」像の確立

このような流れで新時代の「仮面ライダー」の企画は進み、1987年10月4日、ついに『仮面ライダーBLACK』の放送が始まります。タイトル表記が英文だったところにも、新しさが感じられます。

ヒーローの基本がバッタ男であるという、怪人との同質感を強く意識した設定、そして、全身が黒という大人びたカラーリングと、その関節に節足動物を思わせるフィルブローン(改造筋肉)をもつ、独自のスタイル。そのヒーロー像には、極めて意欲的なアイデアがつまっています。

やがて、シリーズ後半を盛り上げるもう一人の仮面ライダー、シャドームーンも強烈に打ち出されるようになり、従来の「仮面ライダー」以上に、縦糸が強化された物語世界や、超古代から連綿と続く世界観に対応するキャラクター設定が展開されたのです。また、意思をもつ生命体としてマシンを相棒のように描いた点も、新しい試みでした。

これら、いくつもの新たな方向性が盛り込まれたいっぽうで、『仮面ライダー』の初期1クールにて特に強い印象がある孤独なヒーロー像や試練に立ち向かう男といったイメージ、徒手空拳のヒーローといったニュアンスは、シリーズを通じてしっかりと堅持されています。

それまでの「仮面ライダー」が秘めている魅力はキープしながらも、青年層を納得させるドラマ性の強さ、キャラクター設定や世界観の重厚さで新しいヒーローを確立しようという意図は、1年を通じて仮面ライダーBLACKの活躍を支えたと言ってもいいでしょう。
ブラックの真の名は、ブラックサン。シャドームーンは対を成す、ゴルゴムの創世王に続く世界の支配者、世紀王の候補である。  ©️石森プロ・東映

新時代を切り拓く『仮面ライダーBLACK SUN』

このような強靭なエネルギーをその根底に秘めている『仮面ライダーBLACK』であればこそ、複雑で解決が難しい社会問題を抱えた2022年の現在、時代を切り開くための示唆を与え得るヒーローの物語を提示し、正義の本義にまで踏み込むことも可能なのではないでしょうか。

新たな時代を牽引するべく世界に向けたPrime Videoの独占作品として制作され、2022年10月28日の午前0時に配信される『仮面ライダーBLACK SUN』は、人類すべてに共通するテーマ性をもってヒーローとはなにかを訴えることになります。

人間の本質を描く方法論に定評のある白石和彌監督が打ち出すその内容は、仮面ライダーと怪人の境界というシビアなテーマに真正面から向き合ったものになっており、虐げられる「怪人たちの群像劇」が、実力派俳優たちの熱演と激しいアクション、特殊効果によって色濃く描かれています。

創世王と世紀王、怪人と人間、騒乱の時代は調和の時代を迎えることができるのか? はたして、全世界に向けられる「仮面ライダー」は、どのような世界を私たちに見せてくれるのでしょうか。
【作品情報】
『仮面ライダーBLACK SUN』
主演:西島秀俊、中村倫也
監督:⽩⽯和彌
脚本:⾼橋 泉
配信⽇:Prime Videoにて2022年10⽉28⽇(⾦)0:00〜
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てれびまがじんへんしゅうぶ

テレビマガジン編集部

日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga  Instagram:@tele_maga

日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga  Instagram:@tele_maga