著:はやみね かおる
校長からひとこと
なぜ、フランスを舞台にしたのか? なぜ、19世紀末の事件が関わってくるのか? この本を書いてるときには、まったくわかりませんでした。ただ、なんとなく書いておかないとダメだと思い、書きました。そしてあとがきには、「いつか『19世紀末の陽炎村の話』と『かつて天才と呼ばれ、ムスティックに妖術を教えた男の話』を書きたい」とあります。その“いつか”が、近々やってきます(2024年秋現在)。シリーズ的には、怪盗クイーンの1作になる予定です。自分の中にある、いろんな謎が解決されるとは思うのですが、結果は“神のミソ汁”……。(発行日2009/08/19)
あの少年名探偵・虹北恭助がついに帰ってきた! フランスの田舎村にあらわれた亡霊の正体とは? 歩く大木と、触れた人が崇られる岩の謎とは? 陽炎村へ向かった美少女高校生・野村響子ちゃんをワトソン役に虹北恭助の推理が冴える! はやみねかおるの新本格ミステリ魂がいっぱいにつまった一冊! 大人気「虹北恭助」シリーズ最終&最新刊! あの少年名探偵・虹北恭助がついに帰ってきた! フランスの田舎村にあらわれた亡霊の正体とは? 歩く大木と、触れた人が崇られる岩の謎とは? 陽炎村へ向かった美少女高校生・野村響子ちゃんをワトソン役に虹北恭助の推理が冴える! はやみねかおるの新本格ミステリ魂がいっぱいにつまった一冊! “恭助最大の冒険”大人気シリーズ完結!
発売日 | 2009/08/21 |
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価格 | 定価:円(本体1100円) |
ISBN-13 | 9784061826663 |
判型 | 新書 |
ページ数 | 386 |
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サザンカ @6V0AN
サザンカ @6V0AN
【この投稿はネタバレを含みます】
続きを見る今回のお話は最初から最後まで仕組まれたお話でしたね。最初は商店街の人々の個性や想いを感じられましたし、響子ちゃんの行動力と恭助くんに対する想いの強さが感じられて心が温かくなりました。そして陽炎村では特徴的な人々との出会いや事件など話が進むたび不可思議なことが続いて本当に乗っ取られてしまうのではないかと不安になりました。でも真実は簡単なもので集団心理などの影響もあり、恭助くんでさえ思い込みで推理ができなくなることもあるのだと思うと本当に人を狂わせるのは人自身なのかもしれないと思いました。 あと響子ちゃんと恭助くんの会話本当に好きです。幼馴染だからこそ話せることもあれば、どうしても分かり合えない時もあるそんな二人はお互いに大切に思っていて起きたすれ違いはなんとも切なくなりました。でも結構危険な状況で不意打ちに恭助くんが響子ちゃんに告げた言葉が心に刺さってもうプロポーズでいいのでは?と思いました笑。 フランス陽炎村は色々なシリーズで出てきますし私も一度今回の話を読んだことはありましたが、読み返すと根本的な問題は解決していないようにも思ってしまいます。他のシリーズで少しでも進んで欲しいですね。
RL @HJ9Fw
RL @HJ9Fw
【この投稿はネタバレを含みます】
続きを見るこの度は課題図書に指定してくださり本当にありがとうございます!このシリーズはいつどの作品を読んでも、優しくて温かい気持ちになれます。陽炎村の復習(そして予習…!)にもなる、実はとても重要な作品であることも改めて確認できました。恭助と響子ちゃん、二人ともかわいい!大好きです!
美琴 @Z5HHR
美琴 @Z5HHR
【この投稿はネタバレを含みます】
続きを見るムスティックの夢に怯えるシリアスな事件からの、後半にかけてドタバタしてきて、これぞ虹北商店街ファミリー!響子ちゃんの「世界中のどこへ行っても、恭助の居場所なんてないよ(p.311)」という言葉が印象的でした。謎を解くことで人を傷つけるのではないかと悩む恭助、でもその隣にはいつだって響子ちゃんがいて、繋ぎ止めてくれて居場所をつくってくれるんですよね。 読むたびに“風”“武”“知”の話のところで、うわぁ~っと高揚してしまいます。本作では明かされなかったこと、気になっていたことがあるのに完結なの!?と思い続けて15年以上。クロスオーバーの作品で明かされていくなんて、ドキドキしています!