
「スマホやめて!」が消える 石塚英彦の“10分読み聞かせ”が小学生に刺さる理由(わけ)
【前編】温暖化について考えるえほん 『あちちち地球とだいじなやくそく! ~ニコとサクの大冒険~』発売記念! 公式・読み聞かせに登場する石塚英彦さんにインタビュー (2/2) 1ページ目に戻る
2026.02.09
絵本の舞台は「空気の学校」 二酸化炭素のニコが旅に出た理由とは?
──冒頭のシーン、どんなふうに受け止めましたか?
「いや~、つらいよね。殺伐とした今の時代、“誰かひとり悪い子を作る”みたいな空気ってあるじゃないですか。特にネットもそうですけど、“本当に悪いのはそこなの?”と思うことがあります」
続けて、ニコの存在意義についても、
「この絵本は“ニコが悪者にされているけど、それは本当に正しいの?”と問いかけてくれた。二酸化炭素がなかったら酸素も植物も増えなかったわけで。二酸化炭素にもちゃんと役割があることを教えてくれる展開になっているところがよかった」
「二酸化炭素そのもの=悪者」ではなく、人間の暮らしから排出される二酸化炭素が急増して、バランスが崩れてしまったことが原因。二酸化炭素とどう付き合っていくかが重要だと、石塚さんは強調。
この収録を通して、ニコに命が吹き込まれる瞬間を見せてもらったような気がしました。温暖化が今までより身近に、自分ごとのように感じられたのは、石塚さんの声が私たちを物語の世界へ引き込んでくれたおかげかもしれません。
「誰かを悪者にしない」──石塚さんが物語に共感した理由
「僕はね、ケンカの弱い子がいじめられていると、もう見てられなかったの。それで助けるつもりが……今度は僕がいじめられるというね」
──まさかの展開ですね……。
「でも僕はわりと心が強かったから、“それならもう、全員敵でいいですよ”って思ってしまった。だけど、ニコみたいにそうじゃない子もたくさんいるわけですよね。“ただ責めて終わり”じゃなくて、この絵本みたいに“その子がそこにいる意味”をちゃんと見つけてあげるって大切だよね。
まわりがみんなそう思っているからと頭ごなしに“悪い”というレッテルを貼るんじゃなくて、どんなに悪く見える子でも存在しているからには、絶対に意味がある。それを見つけてあげるやさしさは持ってほしいなと思います」
“その子がそこに存在する意味”を一緒に探す──。この物語の根底にあるやさしさを、石塚さんは見事に読み取ってくれました。
グルメリポーターの視点は「いいところ探し」
「グルメリポートってね、もちろん味も大事なんだけど、それだけじゃない。お店の方と接して、そのお店のいいところを引き出して、お伝えするのが僕の仕事だと思ってるんです」
そう話す石塚さんは少し誇らしげで、どこか楽しそうです。
「だってね、長く続く店って、絶対いいところがあるの。お店の方の人柄とか、居心地の良さとかね。あと、太ってる人間にやさしいという意味でいうと、空調温度がちょっと低めとか(笑)」
──空調まで見ているんですね……!
「そう、大切(笑)。そういう“いいところ探し”がクセになってる。学校も同じじゃないかな。友達のいいところを一人ひとつ見つけられたら、お互いを認め合えるし、学校はもっと楽しい場所になるんじゃないかなって。誰でも必ずいいところはあるから!」
ニコの冒険も、まさに「いいところ探し」の旅。石塚さん自身の人生観と、絵本のメッセージが自然に結びついていきます。
撮影/大坪尚人
動画を見たあとに、ぜひこの絵本について、未来について、親子で話してみてください。ほんの少しの時間でも、読み聞かせと同じ“親子の読書体験”が生まれるはずです。それは、子どもの言葉の力や自信を育てる大切な時間になるでしょう。
親の負担を減らしながら、親子の心をつなぐ新しい読み聞かせのかたち──。石塚さんのやさしい声に、耳を傾けてみませんか。
次回の【後編】では、石塚さんが語る“今日からできる身近なアクション”や、読み聞かせ収録の裏側、そして子どもたちへのメッセージをさらに深くお届けします。どうぞ楽しみに!
撮影/大坪尚人
●石塚英彦(いしづか・ひでひこ)さん PROFILE
1962年2月6日生まれ、神奈川県横浜市出身。お笑いコンビ「ホンジャマカ」メンバー。温厚な人柄と豪快な食べっぷりを生かしたグルメリポートで人気を博し、「まいうー!」の決めぜりふで知られる。食への深い愛情と親しみやすいキャラクターで、バラエティ番組を中心に、司会、ナレーション、ドラマ出演など幅広く活躍中。
『あちちち地球とだいじなやくそく! ニコとサクの大冒険』2月24日発売!

読み聞かせ動画は、『ボンボンアカデミー』にて配信中!
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