しかし、動物を迎える前には、動物の特徴や必要なものを、事前にきちんとおさえておくことが重要です。そこで「ざんねんないきもの」シリーズの監修もされておられる動物学者の今泉忠明先生に、生きものの特徴や習性を教えていただきました。
今回はハムスター! お掃除やえさなど、注意するポイントをお届けします。
ハムスター(ゴールデンハムスター)ってどんな生きもの?
・夕方から夜にかけて、活動します
・野生では穴を掘って生活しています
・とってもこわがり
・寿命は2~3年くらい
体長:19cmくらい
体重:100~130グラム
どうしたら 仲良くなれる?
成体だと咬む個体もいるので、注意が必要です。
まずはケージの中に手を入れて、そこでえさをやり、次に手のひらにえさを置いて乗ってくるのを待ちます。ゆっくりと1ヵ月くらいかけてやります。その後、同じことをケージの外でやるようにしてください。
ケージから出すときは、その部屋の戸締まり、家具の後ろに入り込まれないようにふさぐ、などの準備が必要です。できれば小さな手網を近くに置いておいて、逃げそうだったら網をかぶせるのが安全です。
ゆっくり時間をかけて、仲良くなるようにしてください。
お迎えする前に準備するもの
・ケージ:たくさん動き回れる大きさを選びましょう。
・巣箱:寝たり、隠れたりする場所になります。
・水入れ:必ずボトルタイプのものを、取り付けましょう。高さに注意してね。
・水飲みの受け皿:水が垂れる場合は必要です。ケージの中が湿らないようにすることが大切です。
・回し車:運動不足にならないように、必ずつけてください。
・トイレ:砂を入れて、えさの場所から離れた場所に置きましょう。
・えさ入れ:小さいお皿でも大丈夫です。
さっそくお世話してみよう
注意すること
・怖がりだから、お迎えしてから1週間くらいは抱っこしないでおきましょう。
・昼間は寝る時間。お世話は夕方から夜にしよう。
・喧嘩しちゃうので、1つのゲージに1匹だけにしよう。
ぜひ、調べてみてください。
※このページのハムスターは全て、「ゴールデンハムスター」を示します。
今泉 忠明
1944年生まれ。ほ乳動物学者。東京水産大学卒業後、国立科学博物館でほ乳類の分類を学ぶ。現在、静岡県伊東市にある「ねこの博物館」館長。『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)をはじめ、著書、監修書多数。『MOVEまぼろしの生きもの』『MOVEはじめてのずかん みぢかないきもの』『MOVE危険生物 超クイズ図鑑』監修など。
1944年生まれ。ほ乳動物学者。東京水産大学卒業後、国立科学博物館でほ乳類の分類を学ぶ。現在、静岡県伊東市にある「ねこの博物館」館長。『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)をはじめ、著書、監修書多数。『MOVEまぼろしの生きもの』『MOVEはじめてのずかん みぢかないきもの』『MOVE危険生物 超クイズ図鑑』監修など。