初心者でも飼いやすい「ハムスター」「寿命」から「必要なもの」「NG行動」まで

動物学者・今泉忠明先生に聞く「はじめてのペット」第6回

動物学者:今泉 忠明

おうち時間が増えた昨今、動物を家族に迎えたい人も増えています。

しかし、動物を迎える前には、動物の特徴や必要なものを、事前にきちんとおさえておくことが重要です。そこで「ざんねんないきもの」シリーズの監修もされておられる動物学者の今泉忠明先生に、生きものの特徴や習性を教えていただきました。

今回はハムスター! お掃除やえさなど、注意するポイントをお届けします。

ハムスター(ゴールデンハムスター)ってどんな生きもの?

写真/iStock
・夕方から夜にかけて、活動します

・野生では穴を掘って生活しています

・とってもこわがり

・寿命は2~3年くらい


体長:19cmくらい
体重:100~130グラム

どうしたら 仲良くなれる?

子どものときから練習すると、「てのりハムスター」になるよ!

成体だと咬む個体もいるので、注意が必要です。

まずはケージの中に手を入れて、そこでえさをやり、次に手のひらにえさを置いて乗ってくるのを待ちます。ゆっくりと1ヵ月くらいかけてやります。その後、同じことをケージの外でやるようにしてください。

ケージから出すときは、その部屋の戸締まり、家具の後ろに入り込まれないようにふさぐ、などの準備が必要です。できれば小さな手網を近くに置いておいて、逃げそうだったら網をかぶせるのが安全です。

ゆっくり時間をかけて、仲良くなるようにしてください。

お迎えする前に準備するもの

写真/iStock イラスト/下間文恵
ケージの大きさは、ハムスターのサイズに合わせて!

・ケージ
:たくさん動き回れる大きさを選びましょう。

・巣箱:寝たり、隠れたりする場所になります。

・水入れ:必ずボトルタイプのものを、取り付けましょう。高さに注意してね。

・水飲みの受け皿:水が垂れる場合は必要です。ケージの中が湿らないようにすることが大切です。

・回し車:運動不足にならないように、必ずつけてください。

・トイレ:砂を入れて、えさの場所から離れた場所に置きましょう。

・えさ入れ:小さいお皿でも大丈夫です。

さっそくお世話してみよう

ゴールデンハムスターのお世話の仕方

注意すること

写真/iStock
・怖がりだから、お迎えしてから1週間くらいは抱っこしないでおきましょう。

・昼間は寝る時間。お世話は夕方から夜にしよう。

・喧嘩しちゃうので、1つのゲージに1匹だけにしよう。
子どもと一緒に、楽しく育てられる生き物は、他にもいっぱい!

ぜひ、調べてみてください。
監修/今泉忠明 イラスト/下間文恵 構成/富岡ゆかこ

※このページのハムスターは全て、「ゴールデンハムスター」を示します。
いまいずみ ただあき

今泉 忠明

Imaizumi Tadaaki
動物学者 日本動物科学研究所 所長

1944年生まれ。ほ乳動物学者。東京水産大学卒業後、国立科学博物館でほ乳類の分類を学ぶ。現在、静岡県伊東市にある「ねこの博物館」館長。『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)をはじめ、著書、監修書多数。『MOVEまぼろしの生きもの』『MOVEはじめてのずかん みぢかないきもの』『MOVE危険生物 超クイズ図鑑』監修など。

1944年生まれ。ほ乳動物学者。東京水産大学卒業後、国立科学博物館でほ乳類の分類を学ぶ。現在、静岡県伊東市にある「ねこの博物館」館長。『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)をはじめ、著書、監修書多数。『MOVEまぼろしの生きもの』『MOVEはじめてのずかん みぢかないきもの』『MOVE危険生物 超クイズ図鑑』監修など。