プリキュア最新シリーズ「わんぷり」声優・長縄まりあさん&種﨑敦美さんの感じる「こむぎ」と「いろは」の本当の関係

わんだふるぷりきゅあ! 声優 長縄まりあさん&種﨑敦美さんインタビュー♡ vol.1

ライター:小川 聖子

撮影/水野昭子(講談社写真映像部)
シリーズ初の「犬」のプリキュアが話題の人気アニメ「わんだふるぷりきゅあ!」から、キュアワンダフル/犬飼こむぎを演じる長縄まりあさんと、飼い主のキュアフレンディ/犬飼いろはを演じる種﨑敦美さんが「Ane♡ひめ.net」に登場!

作品への思いやキャラクターの魅力までお話をお伺いしました。

映画に参加したとき、この作品が20年も愛される理由がわかりました

──長縄さんは今回メインキャストとしては初めてプリキュアシリーズに参加、種﨑さんは昨年『映画プリキュアオールスターズF』でプーカ/キュアプーカ役を演じていらっしゃいました。まずはおふたりのプリキュアへの印象をお聞かせください。

長縄まりあさん(以下長縄さん) 私は、小学校低学年のころに『ふたりはプリキュア』と『Yes!プリキュア5』を見ていました。

リアルタイムではなかったのですが、それでもやっぱりプリキュアはみんなかわいくてカッコよくて憧れました。

種﨑敦美さん(以下種﨑さん) 私は『ふたりはプリキュア』の放送が始まったころには少しお姉さんだったので、やっぱりリアルタイムでは視聴していなくて。

でも、昨年初めて『映画プリキュアオールスターズF』に関わらせていただいたときには本当に心が高揚し、胸が熱くなって……。

私もプリキュアを応援したくなりましたし、「自分もプリキュアになりたい!」と思う子どもたちの気持ちもよくわかりました。20年も愛されている理由がわかる、魅力的な存在だと思いました。

プリキュアはアフレコ現場の雰囲気も印象的でした。私が演じたプーカ/キュアプーカ役は、映画だけに出てくるキャラクターだったのですが、同じ現場では、他のキャストのみなさんたちの、1年かけてプリキュアを作り上げた仲間同士の絆を感じました。

それを見て「いいな、羨ましいな」と憧れたので、私もこれから、長縄さんや他のみなさんと一緒に絆を育んでいけたらと思っています。

いろはは大きな愛をすべて受け止めてくれる

──おふたりが演じているキュアワンダフル/犬飼こむぎとキュアフレンディ/犬飼いろは、愛犬と飼い主という関係です。お互いの印象について教えてください。

長縄さん 実は種﨑さんとは別の作品でもご一緒したことがあって。バディを組むプリキュアが種﨑さんとわかったときは、もう種﨑さんならなんでも受け止めてくれるから、なんでもやってみようかな、もう思い切ってやっちゃおう、みたいな気持ちが湧いてきました。

今もそれは変わらず、いつも大きな安心感があるので、こむぎが持っているいろはへの愛情を思い切ってどんどんぶつけていっています(笑)。

種﨑さん だとしたら嬉しいです。私は「何がきても受け止めたい!」と思って臨んでいるので、「なんでもやってみよう!」と思ってくれているなら本当にすごく嬉しいです。今、一番嬉しいことを聞けました(笑)。

長縄さん アフレコ現場では、私は演じることに夢中になってしまって、なかなか種﨑さんに「いろはのここが好き」という想いを伝えられていなかったのですが、今日は一緒にインタビューを受ける中で、言いたいことを全部伝えられて幸せです(笑)。

種﨑さん あはは、それも嬉しいです(笑)。長縄さんが演じているこむぎは、ワンちゃんだったときはなんでも「ワン!」に集約して気持ちを伝えてくれていたんです。

それがいろはに直接言葉が伝えられる人の姿になったことで、もう嬉しさが止まらない、みたいな感じ。

長縄さんはその表現が素晴らしいんです。溢れる思いが全部言葉になって出てきているのがわかるような表現をされていて……。テクニック的にもすごいのですが、なんでしょうね、大きな愛が伝わってきます(笑)。

長縄さん ありがとうございます。こむぎはワンちゃんですが、「子ども」とも似ているところがある気がして……。子どもって、好きなものがあるとひたすらそれだけに無心で向かっていく、ということがありますよね。

大人でも、何かを好きになるとそれしか考えられない、という人がいますが、そんな「一途さ」みたいなものがある気がして。

例えば会話だったら、伝えることに集中しすぎて、会話のテンポや相手のリアクションまで気にしていない感じ。子どもがお母さんに「あのね、なんとかがこうなって、ああなって、それでね!」みたいな感じになるよう意識しています。

種﨑さん すごくわかります。こむぎは、駄々をこねていても、いろはに「じゃあこうする?」って別の良案をもらえると「うん!」ってコロッと切り替えられるのですが、そういうところも子どもと共通するものがある気がします(笑)。

長縄さん 確かにそうですよね。

何でもしてあげたくなる ピュアさがこむぎの魅力

──それぞれのキャラクターの魅力をどのように考えていますか。

長縄さん こむぎから見ると、いろはは自分を大切にしてくれて、いざというときも頼りになる人。こむぎの秘密が周囲にバレそうになったときも、うまくかわしてくれたりするので、「すごい!」と思っています。

種﨑さん 決してうまくはかわせていないと思いますが、こむぎから見たらきっとそうですね(笑)。こむぎの魅力はとにかくピュアで素直で、全力で向かっていくところだと思います。だから何をしていてもかわいくて、なんでもしてあげたくなっちゃうんですよね。

長縄さん こむぎは愛情がむきだしなんですよね(笑)。

種﨑さん そうそう。そのこむぎの「大好き」っていう気持ちの裏には、これは物語の序盤のほうで描かれていましたが、いろはがこむぎとの最初の出会いから、ずっとこむぎのことを思って接し続けていた愛情が全部伝わっていたから……という背景があって、だからこその「大好き」なんですよね。

長縄さん そうなんです。だから今こむぎは、いろはとお話ししたり、お散歩したり、何かを一緒にすることがすごく楽しい時期で。

いろははそれを受け止めて、人間にも動物にも分け隔てなく接してくれている。「みんな笑顔、みんな仲良し! それが“わんだふる”!」という精神を持っている素敵な子ですよね。

いろはは基本は元気で活発な女の子なんだけど、それだけじゃなく、なかなか表に見えてこない、人や動物が抱えている「本当はどうなの?」「本当の気持ちは?」ということまで気にして配慮できる、優しさもあるんですよね。

種﨑さん そうですね。人にも動物にも分け隔てなく思いやりの気持ちを持って接することができる本当に素敵な子だと思います。
インタビュー後編は2024年4月28日公開予定です!
PROFILE
長縄まりあさん

8月5日生まれ。愛知県出身。主な出演作に『はたらく細胞』(血小板役)、『小林さんちのメイドラゴン』(カンナ役)ほか。『わんだふるぷりきゅあ!』でキュアワンダフル/犬飼こむぎを演じる。
PROFILE
種﨑敦美さん

9月27日生まれ。大分県出身。主な出演作に『SPY×FAMILY』(アーニャ・フォージャー役)、『葬送のフリーレン』(フリーレン役)ほか。『わんだふるぷりきゅあ!』でキュアフレンディ/犬飼いろはを演じる。

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