イギリスを代表する伝説の名探偵、シャーロック・ホームズ。
フランスを代表する伝説の怪盗、アルセーヌ・ルパン。
世界中で大人気の2人の、夢のような対決が叶った作品がこの世には存在します。それが『ルパン対ホームズ』(モーリス・ルブラン/作)です。
ルブランは、1864年12月11日生まれの、フランスの小説家。
みなさんにとって「ルパン」といえば真っ先に思い浮かぶのはあのアニメかもしれませんね。アニメの主人公は、ルブランの作った「ルパン」の孫、という設定なんです。
「名探偵ホームズ」シリーズの作者、コナン・ドイルは1859年生まれ。つまり、ホームズの生みの親ドイルと、ルパンの生みの親であるルブランは、ほぼ同時期に活躍した作家なのです。
でも、ドイルは自分のキャラクターを勝手に使われて、その作品が人気になっても特に文句は言わなかったそうです。すでに世界的に大人気な作家だった余裕から、でしょうか?
青い鳥文庫版『ルパン対ホームズ』
天才同士の全く読めない頭脳戦争! 第一級のスリルとサスペンスが楽しめる一冊
元ベルリン駐在大使だった老将軍オートレック男爵が遺体で発見された。しかも男爵が大金を出して手に入れたという青色ダイヤが見当たらない。それはパリに住む者なら知らない者はいないといわれるほど有名な宝石である。
パリ警視庁のガニマル警部は10日ほど前に男爵家に雇われたばかりだという女中の仕業だと見当をつけて後を追うが、事件の黒幕であるアルセーヌ・ルパンにまんまと出し抜かれてしまう。
ガニマル警部は、百戦錬磨の怪盗には到底太刀打ちできそうもないと敗北感にうなだれるのだが、頼りになる人物が一人だけいると、ルパンの被害者であるクローゾン夫人から教えられる。
その人物こそ名探偵シャーロック・ホームズだった。確かにガニマル警部にとってもホームズは尊敬してやまない天才である。
ついにイギリスの天才名探偵対フランスの紳士怪盗の戦いが幕をあける!














































































