

100年以上愛されてきた世界の名作『青い鳥』!
1862年に生まれたメーテルリンクは、内気な性格で、ベルギーとフランスを行き来しながら暮らしていました。弁護士として働いていたこともあります。
そんなメーテルリンクの戯曲(ぎきょく:お芝居のための脚本のこと)『青い鳥』は1908年に発表されました。同年モスクワ芸術座で上演され、大好評を博します。
『青い鳥』は世界中で人気となり、メーテルリンクは1911年にノーベル文学賞を受賞しました。
青い鳥文庫と『青い鳥』

読者のみなさんはこれからも、青い鳥文庫で夢いっぱいの本の世界を楽しんでくださいね!
青い鳥文庫の名前の由来となった『青い鳥』は、もちろん青い鳥文庫でも読むことができます。
この本を日本語に訳してくれたのは、作家の江國香織(えくに かおり)さんです。「ふしぎで深い」といわれる『青い鳥』の世界を、今の子どもたちが楽しめるように、わかりやすく、やさしい言葉で訳してくれました。
『青い鳥』

「この世には、人間たちが考えているよりも、ずっとたくさんの“よろこび”たちが存在するの。でも、多くの人たちにはそれが見えないの。」
貧しいきこりの子、チルチルとミチルはクリスマス・イブの夜、ふしぎな妖精のおばあさんに「青い鳥を探しにいってくれ。」とたのまれました。こっそり家をぬけだして、光や水や火、パンや砂糖やミルク、犬や猫の精たちとともに幸福の青い鳥を探す旅に出ます。
おそろしいものが住む「夜の城」、二人をねらう木の精や動物たちのいる「月夜の森」、「幸福の館」、「未来の王国」へ。
はたして二人は、青い鳥を見つけることができるでしょうか。