天才双子の小説教室 出張版 L+R☆ちゃんねる 【第4回】
テーマ:小説のアイディアが思いつかない! 「作家になりたい!」シリーズ(作・小林深雪:青い鳥文庫)より
2024.11.04
小説や文章にかんするあらゆる質問、疑問、なやみに、天才双子の礼央&理央(と「作家になりたい!」ファミリー)が答えます!
第4回 小説のアイディアが思いつかない!
礼央
礼央です! 新年度だね。入学、進級したみなさん、おめでとう! ぼくたちも小学4年生になったよ! くわしくは5月発売の新刊『作家になりたい!⑤両思いってファンタジー?』を読んでね!
理央
理央です! 毎回、たくさんの反響をいただいているこのコーナー。前回の真しろ先生のタイトルのつけ方は、すごく参考になったわね。
礼央
うん。小説や文章にかんするおなやみなら、ぼくたち双子と『作なり』ファミリーにおまかせだよ!
理央
さあ、では、今回のおなやみ、いってみましょう!
【おなやみ☆その1】
(愛知県 中1 みっひー)
【おなやみ☆その2】
(東京都 中1 もっちゃん)
【おなやみ☆その3】
(東京都 小4 ホワイトチョコレート)
礼央
小説を書いてみたいけど、なにを書いたらいいのかわからない人って、すごく多いんだ。それと、ホワイトチョコレートさんみたいに、いつもと違うタイプの物語を書いてみたい人もいる。
理央
ということで、今回は、小説のアイディアのつくりかたです。物語の発想のヒントをいくつかご紹介しま〜す!
礼央
いちばんのオススメは、
① 自分の体験を物語にする。
たとえば、部活。テニス部に入っているなら、テニスの小説を書いてみる。試合に出たときの緊張感やスポーツ中のやくどう感は、体験した人にしか書けないよ!
理央
もちろん、スポーツだけでなく、書道部やパソコン部でもいいし、習い事や趣味でもいいの。バレエやピアノを習っている。手芸が好き。おしゃれが好き。恐竜に興味がある。漫画が好き。釣りが好き。なんでもいいの。
礼央
飼っているハムスターや猫の話でもいい。自分の持っている
体験や知識が、小説を書くときの自分の強みになるんだ。
理央
家族や親戚の職業など、身近な所に目を向けてみると、小説
のヒントがたくさん転がっているわよ!家がケーキ屋さんや
お花屋さんなら、お菓子やお花をテーマにしてもいいわよ
ね。
礼央
『作なり』の作者みたいに、骨折して入院したら、その体験
を物語にしてもいい。
理央
好きな人に失恋しちゃった。迷子になった。おとしものをしたけど、誰かにたすけてもらった。などなど、どんなマイナスな経験も小説のネタにしちゃおう! こうやって、マイナスをプラスに変えられるのも小説のいいところよ。
礼央
まずは、自分の経験したことや知識のあることから、ストーリーをふくらませていこう。これが、いちばん書きやすいし、細部にリアリティーがでるからね!
理央
そのほかに、こんな方法もあるわよ。
② もしもこうだったら?
を考えてみるの。
未来や過去にタイムスリップしたら? 犬や猫とおしゃべりできたら? 大好きなアイドルと友達になれたら? ほら、楽しいでしょ?
礼央
そう。自分がワクワクする「もしも」を考えてみよう!
魔法を使えたら、こんなことをしたいな、とかさ。
未央
きゃあ! 妄想はとくいよ! 雪人さんと両思いになれたら、どうしよう! そしたら、デートでムーミンバレーパークに行きたいなあ。もちろん、ふたりっきりでよ! それから、それから……。きゃああ。どうしよう!
理央
おねえちゃん……ずっとそこにいたんだ……。
うん。その妄想力で、小説をがんばってよ……。
未央
うん! がんばる! それでそれで、ほかにもあるの?
礼央
③テレビや新聞などのニュースから発想する!
未央
へ、へえ〜? 礼央ったら、社会派ね!
礼央
毎日、流れてくるニュースで気になったことってあるでしょ? 学校でのいじめ。ネットの炎上。フェイクニュース。10代にとっても身近なニュースって、けっこうあるでしょ? それを小説のテーマにするのも、あり。ぼくが、最近、気になるニュースはAI。ロボットと人との共存かな。これも小説のテーマになりそうでしょ?
理央
わたしは、元号が「令和」に変わることね。万葉集にある言葉から選ばれたのよね。万葉集を読んで、そこから小説のヒントになる言葉を探そうかな。ねえ、おねえちゃんが気になるニュースは?
未央
わたしが気になるニュースは『作家になりたい!⑤両思いってファンタジー?』が5月18日ごろに発売されることで〜す! ワクワク!
礼央
……あのね。おねえちゃん。⑤巻では、おねえちゃんに、たいへんなことがいっぱ〜い起こるんだから、ワクワクしてる場合じゃないよ!
未央
うう。そうでした……。雪人さんとの恋にも新たなライバルが。4月に出た『これが恋かな?②みんなの片思い』を読んで、みんなの恋を参考にしなきゃ。ううう。
理央
ほんとだよ! 油断大敵だよ! ということで、では、みなさん。また、来月! このコーナーと新刊で、お会いしましょう!