
【お姫さまアンソロ ためし読み③】柚子れもん先生の「目が覚めたら悪役令嬢でした。」が読めちゃう!
『いきなりお姫さまになっちゃいました!? ~溺愛度500%の異世界アンソロジー~』の無料ためし読み!
2026.06.30
新シリーズ『いきなりお姫さまになっちゃいました!? ~溺愛度500%の異世界アンソロジー~』が7月8日(水)に発売!
目が覚(さ)めたとき、知らない「異世界(いせかい)」にいたら、あなたはどうする?
「きゅん」と「ドキドキ」がとまらない新しいファンタジーが、7月8日(水)にいよいよ発売するよ! タイトルは
『いきなりお姫(ひめ)さまになっちゃいました!? ~溺愛度(できあいど)500%の異世界アンソロジー~』
4つのお姫さまがでてくるお話がつまった、スペシャルなアンソロジーです☆
このわくわくのストーリーをはやくみんなにも読んでもらいたくて、無料(むりょう)のためし読みを公開しちゃいます!
第3回は柚子れもん先生がおくる
「目が覚めたら悪役令嬢(あくやくれいじょう)でした。~王子さまの恋を応援(おうえん)して国外追放を回避(かいひ)します!~」をぜひぜひ、ためし読みしてみてね!
「きゅん」と「ドキドキ」がとまらない新しいファンタジーが、7月8日(水)にいよいよ発売するよ! タイトルは
『いきなりお姫(ひめ)さまになっちゃいました!? ~溺愛度(できあいど)500%の異世界アンソロジー~』
4つのお姫さまがでてくるお話がつまった、スペシャルなアンソロジーです☆
このわくわくのストーリーをはやくみんなにも読んでもらいたくて、無料(むりょう)のためし読みを公開しちゃいます!
第3回は柚子れもん先生がおくる
「目が覚めたら悪役令嬢(あくやくれいじょう)でした。~王子さまの恋を応援(おうえん)して国外追放を回避(かいひ)します!~」をぜひぜひ、ためし読みしてみてね!
イラストは雪丸ぬん先生!
目が覚めたら悪役令嬢でした。~王子さまの恋を応援して国外追放を回避します!~
1
──「立場なんて関係ない。いま、俺の腕(うで)の中にきみがいる。それこそがすべてだ。」
こちらを見つめる彼の瞳(ひとみ)から目がはなせない。
徐々にふたりの距離がちぢまり、ついには吐息(といき)すら感じられるほどに近づいてしまう。
それでも、まるで引力にひかれるように彼は止まらなくて──。
「きゃぁぁぁ! 最高! もう最高! ……痛(いた)っ。」
うわ、萌(も)えすぎてベッドから落ちちゃった……。
「はぁ、アルベルト王子かっこよすぎぃ……。」
きょうも私の推しは世界一かっこよくてすてきなのだ。
大好きな本の表紙をながめながら、私はうっとりとつぶやいた。
私──竹内樹里(たけうちじゅり)はごくごくふつうの中学一年生だ。先週入学したばかり。
でもアニメやマンガに出てくるような薔薇色(ばらいろ)の学園ライフ……とはほど遠い生活を送っている。
まだ友だちもできてないし、部活も入ってないし……。
周りはどんどん仲良しグループができているのに、私だけが取り残されている。
なにしろ、昔から私はダメダメな子だった。
引っこみ思案(じあん)な性格で、勉強も運動もそんなにできるわけじゃないし……たまに話しかけてもらっても、緊張(きんちょう)してガチガチの返事しかできないし……。
好きなことは簡単(かんたん)なものづくりと、あとは──。
「やっぱりこれだよね。」
先ほどとじたばかりの本を目の前に持ってきて、その最新刊を手に入れられた幸せをかみしめる。
──『白薔薇姫の秘密(ひみつ)』
おとぎ話のような世界を舞台(ぶたい)とした、いま大人気のファンタジーロマンス小説!
主人公のビアンカは庶民(しょみん)育ちの女の子。
そんな彼女が宮廷(きゅうてい)の貴族や王族と関わるうちに、その魅力(みりょく)と才覚でみんなにみとめられていく物語なのである。
作中にはさまざまな魅力あるキャラクターが登場し、特にすてきなのが──。
──「身分など関係ない。はじめて出会ったときから……きみが俺の運命だとわかっていた。」
──「立場なんて関係ない。いま、俺の腕(うで)の中にきみがいる。それこそがすべてだ。」
こちらを見つめる彼の瞳(ひとみ)から目がはなせない。
徐々にふたりの距離がちぢまり、ついには吐息(といき)すら感じられるほどに近づいてしまう。
それでも、まるで引力にひかれるように彼は止まらなくて──。
「きゃぁぁぁ! 最高! もう最高! ……痛(いた)っ。」
うわ、萌(も)えすぎてベッドから落ちちゃった……。
「はぁ、アルベルト王子かっこよすぎぃ……。」
きょうも私の推しは世界一かっこよくてすてきなのだ。
大好きな本の表紙をながめながら、私はうっとりとつぶやいた。
私──竹内樹里(たけうちじゅり)はごくごくふつうの中学一年生だ。先週入学したばかり。
でもアニメやマンガに出てくるような薔薇色(ばらいろ)の学園ライフ……とはほど遠い生活を送っている。
まだ友だちもできてないし、部活も入ってないし……。
周りはどんどん仲良しグループができているのに、私だけが取り残されている。
なにしろ、昔から私はダメダメな子だった。
引っこみ思案(じあん)な性格で、勉強も運動もそんなにできるわけじゃないし……たまに話しかけてもらっても、緊張(きんちょう)してガチガチの返事しかできないし……。
好きなことは簡単(かんたん)なものづくりと、あとは──。
「やっぱりこれだよね。」
先ほどとじたばかりの本を目の前に持ってきて、その最新刊を手に入れられた幸せをかみしめる。
──『白薔薇姫の秘密(ひみつ)』
おとぎ話のような世界を舞台(ぶたい)とした、いま大人気のファンタジーロマンス小説!
主人公のビアンカは庶民(しょみん)育ちの女の子。
そんな彼女が宮廷(きゅうてい)の貴族や王族と関わるうちに、その魅力(みりょく)と才覚でみんなにみとめられていく物語なのである。
作中にはさまざまな魅力あるキャラクターが登場し、特にすてきなのが──。
──「身分など関係ない。はじめて出会ったときから……きみが俺の運命だとわかっていた。」
本の帯(おび)にドーン! っと書かれているセリフに、思わずニヤついてしまう。
表紙イラストで主人公ビアンカを軽々とお姫さまだっこするイケメン……彼こそが、私の「推しキャラ」のアルベルト王子なのです!
イケメン! クール! 最初は冷たいけど溺愛モードに入ったときのあまさがたまらない!
キラキラと輝く金の髪(かみ)に、晴天の海のように美しい蒼(あお)の瞳。
……はじめて書店で表紙を見たときにビビッときて、そこからずっと私の推しの王子さまだ。
ビアンカとアルベルト王子は出会ったときからたがいにひかれ合うが、なかなかその恋がかなうことはなかった。
それもそのはず。アルベルト王子の婚約者が、ことあるごとにふたりの仲をじゃましてくるのだから!
その婚約者──公爵(こうしゃく)令嬢ジュリエッタは典型的(てんけいてき)な「悪役令嬢」だ。
幼いころに親の権力を使ってアルベルト王子の婚約者の座をもぎ取り、きらわれているのにべったりととなりに張りつき、王子に好かれているビアンカに嫉妬(しっと)してありとあらゆるいやがらせをくり返してくる。
見た目は美人だけど性格はとにかく最悪!
わがままで、横暴(おうぼう)で、すぐにどなって……当然作中のキャラクターだけではなく、読者にもさんざんにきらわれている。
でも私は……そんなジュリエッタに少しだけ親近感をいだいちゃうんだよね。
まず第一に、名前が似(に)ている。
樹里とジュリエッタ……ちょっとだけひびきが似ているのです。
それともうひとつ──わがままで横暴な性格の裏(うら)にかくれた、ジュリエッタの「愛されたい。」という想いに共感してしまったから。
ジュリエッタだって、本当はきらわれたくなんてないのだ。
みんなと仲良くしたいし、大好きなアルベルト王子には好かれたい。
でもジュリエッタにはそのやりかたがわからないんだよね。
だからこそわがままにふるまってしまう。
思いどおりにならないとひどいことを言ってしまう。
自業自得(じごうじとく)、と言ってしまえばかんたんだけど、私はジュリエッタの境遇(きょうぐう)に、なかなか友だちができない自分を少しだけ重ねてしまっていた。
ビアンカとアルベルト王子の恋がかなうのはよろこばしいけど、ジュリエッタがこっぴどくふられるのもかわいそうだと思っちゃうんだよなぁ……。
とはいえ、待望の新刊を買ってきたのだ。なにはともあれ読みふけってやる!
学校の宿題もそこそこに、私は再び物語の世界へ没頭(ぼっとう)していった。
「ん……。あれ……。」
本を読んでいるうちに、気がつけばねむってしまっていたらしい。
きょうは学校で体力テストもあったしなぁ。思った以上につかれていたのかもしれない。
ぼんやりとしたまま目を開き、体をおこそうとしたところで……私は一気に飛びおきてしまった。
「ここどこ!?」
表紙イラストで主人公ビアンカを軽々とお姫さまだっこするイケメン……彼こそが、私の「推しキャラ」のアルベルト王子なのです!
イケメン! クール! 最初は冷たいけど溺愛モードに入ったときのあまさがたまらない!
キラキラと輝く金の髪(かみ)に、晴天の海のように美しい蒼(あお)の瞳。
……はじめて書店で表紙を見たときにビビッときて、そこからずっと私の推しの王子さまだ。
ビアンカとアルベルト王子は出会ったときからたがいにひかれ合うが、なかなかその恋がかなうことはなかった。
それもそのはず。アルベルト王子の婚約者が、ことあるごとにふたりの仲をじゃましてくるのだから!
その婚約者──公爵(こうしゃく)令嬢ジュリエッタは典型的(てんけいてき)な「悪役令嬢」だ。
幼いころに親の権力を使ってアルベルト王子の婚約者の座をもぎ取り、きらわれているのにべったりととなりに張りつき、王子に好かれているビアンカに嫉妬(しっと)してありとあらゆるいやがらせをくり返してくる。
見た目は美人だけど性格はとにかく最悪!
わがままで、横暴(おうぼう)で、すぐにどなって……当然作中のキャラクターだけではなく、読者にもさんざんにきらわれている。
でも私は……そんなジュリエッタに少しだけ親近感をいだいちゃうんだよね。
まず第一に、名前が似(に)ている。
樹里とジュリエッタ……ちょっとだけひびきが似ているのです。
それともうひとつ──わがままで横暴な性格の裏(うら)にかくれた、ジュリエッタの「愛されたい。」という想いに共感してしまったから。
ジュリエッタだって、本当はきらわれたくなんてないのだ。
みんなと仲良くしたいし、大好きなアルベルト王子には好かれたい。
でもジュリエッタにはそのやりかたがわからないんだよね。
だからこそわがままにふるまってしまう。
思いどおりにならないとひどいことを言ってしまう。
自業自得(じごうじとく)、と言ってしまえばかんたんだけど、私はジュリエッタの境遇(きょうぐう)に、なかなか友だちができない自分を少しだけ重ねてしまっていた。
ビアンカとアルベルト王子の恋がかなうのはよろこばしいけど、ジュリエッタがこっぴどくふられるのもかわいそうだと思っちゃうんだよなぁ……。
とはいえ、待望の新刊を買ってきたのだ。なにはともあれ読みふけってやる!
学校の宿題もそこそこに、私は再び物語の世界へ没頭(ぼっとう)していった。
「ん……。あれ……。」
本を読んでいるうちに、気がつけばねむってしまっていたらしい。
きょうは学校で体力テストもあったしなぁ。思った以上につかれていたのかもしれない。
ぼんやりとしたまま目を開き、体をおこそうとしたところで……私は一気に飛びおきてしまった。
「ここどこ!?」

























